『サイバーパンク2077』のシングルプレイコンテンツには、少額課金要素は存在しない。混乱防止のため、公式が改めて明言

CD PROJEKT REDは9月8日、シングルプレイRPGとしての『サイバーパンク2077』には、少額課金要素を導入しないことを改めて表明した。仕様をめぐり、混乱が生まれていたようだ。

CD PROJEKT REDは9月8日、シングルプレイRPGとしての『サイバーパンク2077』には、少額課金要素を導入しないことを改めて表明した。ゲームを購入すれば、すべてを楽しめる内容になるとのこと。

『サイバーパンク2077』は、PC/PS4/Xbox One向けに11月19日発売予定。PS5/Xbox Series X|S版も2021年に販売される。本作はシングルプレイのRPGであり、プレイヤーは主人公V(ヴィー)として、ストリートキッド・ノーマッド・コーポレートの3種類の出自を選択。舞台となる都市ナイトシティでの、それぞれの物語を体験することとなる。今回そのゲームプレイにおいて、少額課金をおこなう要素は存在しないと明言された。

一方で、本作に向けてはオンライン・マルチプレイモードも開発中で、ローンチ後に追加される予定。具体的な内容や配信時期は未定。そしてこちらには、何らかの少額課金要素が導入される。ただしCD PROJEKT REDは、ユーザーのお金については敬意を持って扱うとコメント。価値に見合ったコンテンツを提供する考えを示している。

本作のシングルプレイに少額課金要素は存在せず、オンラインマルチプレイには用意するということは、これまでにも言及されており目新しい情報ではない。ただ、先日開催されたCD PROJEKTグループの2020年度前期の決算会見にて、CEOのAdam Kiciński氏が少額課金要素についてコメントする機会があった。

Kiciński氏は、本作の収益化デザインの目標は、ユーザーに喜んでお金を使ってもらえるようにすることであるとし、価値を感じてもらえるものを作り出すと述べる。これはゲーム本編を購入してもらうにあたっても同様のことが言えるとも。またこの点においては、ユーザーに対して“アグレッシブ”にはならず、ゲーマーを怒らせるのではなく幸せにしたいと語っている(Wccftech)。

今回の声明の中でCD PROJEKT REDは、クリックを誘導するような記事を信用するなと述べている。この数日の間には、上述の発言が多くのメディアに取り上げられてきた。同社のメッセージは明確で、そのとおりに伝えるメディアがほとんどであるようだが、一部には曲解した記事も存在したのかもしれない。シングルプレイでは少額課金要素は存在せず、マルチプレイでは存在する。これまで公表されてきた事実であるが、『サイバーパンク2077』というひとつの媒体として説明されたため、事実を正しく理解できず混乱するようなユーザーも出てきていたようだ。ファンの間に誤解が生まれないように、計画に変更はないと、あらためて声明を発することにしたのだろう。

なお本作については、オンライン開催となった東京ゲームショウ2020に合わせて、「Night City Wire」の特別配信が9月26日に実施される。新キャラクターや新要素の紹介は予定していないが、国内のファンに向けて日本語版のゲームプレイなどを紹介するとのことだ。

『サイバーパンク2077』は、PC/PS4/Xbox One向けに11月19日発売予定。先述の決算会見の中では、本作の最適化作業は順調に進んでおり完成間近との報告もあった。これまでに2度の延期を経ているが、これ以上遅れることはなさそうである。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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