『VALORANT』バランス崩壊グリッチでオーメンが一時削除。無敵化&ラウンド開始前のバリア突破方法が発見されるも即修正


Riot Gamesは9月3日、『VALORANT(ヴァロラント)』のエージェントのひとりオーメンを一時的に削除した。9月2日に配信されたパッチ1.07にて、ゲームバランスを崩壊させる凶悪なグリッチが発見されていたからだ。現在はホットフィックスが行われ、オーメンはゲームに復帰している。以下に説明するグリッチはすべて修正済みだ。

*オーメンが無敵になるグリッチ

『VALORANT』に9月2日実装されたパッチ1.07では、セージとキルジョイの弱体化、ヴァイパーの強化が行われた。またショットガンのエイムパンチが減少するなどの変更が入ったパッチとなっている。ゲームのQoLが向上する修正がある一方で、重大なグリッチも発見されていた。オーメンがスポーンバリアを貫通できるグリッチと、アルティメットアビリティのキャンセルで無敵になってしまうバグだ。

*バインドでバリアを通り抜けるグリッチ

とくに問題となったのは購入フェーズ中に、オーメンがスポーンバリアを貫通できてしまうグリッチだ。マップ「バインド」のAテレポーターとA小部屋のあいだ、スポーンバリアと重なる背の高い木箱がこのグリッチに利用されていた。木箱の上にジェットがスキルを使って登った状態で、オーメンがシュラウドステップでジェットの位置を狙ってテレポートする。すると、ジェットに押し出されるように、オーメンがスポーンバリアを通り抜けてしまうというわけだ。ラウンド開始前にスポーンバリアを超えて、防衛側が待ち伏せできてしまう。再現も簡単なため、爆破系ルールのバランスが崩壊しかねないグリッチである。

*全マップでバリアを通り抜けるグリッチ

しかしこれは「バインド」特有の問題ではない。ほかのマップでは木箱の代わりに、セージのバリアオーブが利用できることに気が付いたプレイヤーもいた。セージがバリア前に壁を出し、オーメンが壁に乗っている味方の位置へテレポートする。セージがあらかじめ壁に乗っていれば、2人で再現できるグリッチだ。基本的にすべてのスポーンバリアにたいして使えるので、余計に悪質なグリッチといえる。

Riot Gamesは9月2日、オーメンの無敵バグを修正したことをRedditで報告。さらに9月3日、オーメンのバリア貫通グリッチのホットフィックスを行うとTwitterで告知した。しかし数時間後、「我々がマップのバグであると考えていた、オーメンがスポーンバリアを超えてテレポートするバグは…実はオーメンの問題でした」と投稿し、オーメンを一時的に無効化した。


ゲームのバランスを崩壊させかねないグリッチはすぐに修正され、オーメンは9月4日の朝方に再びゲームで使用できるようになった。オーメンの無敵バグや、スポーンバリアを貫通するグリッチはすでに無効だ。パッチ1.07のアップデート後、バグやグリッチの報告といったトラブルが続いていた。とはいえオーメン削除から復帰までの迅速な経緯は、コミュニティへ情報をその都度公開したりと、Riot Gamesの誠実な対応といえるのではないだろうか。