『Apex Legends』アップデートで、進化アーマーのHPが以前の仕様に戻される。バグにも修正入る


Respawn Entertainmentは9月4日、『Apex Legends』の新たなパッチノートを公開した。もっとも注目すべきポイントは、全アーマーのHPがシーズン5以前の状態に戻されるという点だろう。変更は本日よりすべてのプラットフォームで適用される。

新シーズンが始まって以来、アーマーの仕様は大きく変更されていた。ゲーム内のアーマーすべてが進化式になり、全プレイヤーがレベル0の進化アーマーを装着した状態で試合がスタートするようになったのだ。敵に一定のダメージを与えれば、アーマーを拾えなくともシールドが付与された状態になることができる。その引き換えとして、全アーマーのHPが従来よりも25減少した。強化しやすくなったぶん、基礎となるヘルスが引き下げられたというわけだ。

本作のデザインディレクターを務めるJason McCord氏はアーマーを従来の仕様に戻すにあたり、次のように説明している。『Apex Legends』は開発初期から、「倒した他プレイヤーからのドロップ品が強力なアドバンテージになる」ことを目指していた。同時に重視されていたのはフィールドの位置取りを把握し、マップを利用する戦略が大きな効果を発揮するようなデザインだ。ただしこれは、プレイヤーのテクニックが地理的条件を覆すほど上回っていたときにはうまく作用しなかった。シーズン1〜5にかけてはこの点の調整が続けられてきたという。

進化アーマーを導入したところ、内部のテストプレイでプレイヤーが頻繁に最上級の赤アーマーに到達し、225ものトータルヘルスで戦っているのが確認された。これにより開発陣が意図していたよりも戦闘が激化し、優れたプレイヤーはたとえ相手がきわめて有利なポジショニングをとっていても、敵を圧倒することが可能となっていた。そこでチームはアーマーの価値を下げることで、赤アーマーの入手しやすさを調整したようだ。

チームは数ヶ月にわたり内部でテストプレイを重ねてきた。その間得られたフィードバックはポジティブなものだったという。しかしテストチームは日々ゲームを遊ぶ数百万のプレイヤーに比べれば、ごく少数の集団でしかない。チーム内でのプレイスキルもまちまちであるため、大きなバランス変更の是非はゲームに反映されたときにしか測りえないという。つまりテストチーム内で受け入れられていたアーマーHPについての調整は、実際のプレイヤーからのフィードバックでは芳しくない評判だったということだろう。今後も進化アーマーにまつわる調整は続いていくという。


シールド以外の調整点は下記のとおり。ジブラルタルのドームシールド内からシーラを貫通して撃つことができなくなり、凶悪なコンボが排除されたようだ。レイス死亡後もポータルが消えなくなる点も大きな変更といえるだろう。

一般:
・複数のサーバークラッシュを修正
・いくつかのホロスプレーの見た目を調整
・コースティックの不適切なセリフを削除

音声:
・ディヴォーションとボルトを撃っているときに音が聞こえない問題を修正
・コースティックのガス内にいるクリプトのドローン音が全サーバーで聞こえる問題を修正
・シップ内でレプリケーターをマークした際「ここに向かおう」のセリフが再生される問題を修正

レプリケーター:
・進化に必要な100ポイントをクラフトしても進化シールドが進化しない問題を修正
・ボタン配置をニンジャにしているとレプリケーターを使えない問題を修正
・レプリケーターを使っている間ダウンした仲間を蘇生できない問題を修正

ジブラルタル:
・ドームシールド内からシーラを撃てる問題を修正

ランパート:
・フィニッシャー音声「Boom!」が全サーバーに響きわたる問題を修正
・増幅バリケードを破壊する際、スーパーレジェンドの格闘武器スキンを使用していると通常の近接攻撃より必要ダメージが増加する問題を修正
・使用中のシーラを破壊するとサーバークラッシュする問題を修正

クリプト:
・シーラを使用中のプレイヤーを索敵できない問題を修正

レイス:
・レイスが死亡するとポータルが消える問題を修正(※仕様として受け止められていたが、バグだった模様)
・ワールドエッジの間欠泉にポータルが干渉することでクラッシュする問題を修正
・ポータルがレプリケーターと近接している際にプレイヤーがレプリケーターを使うと発生するエラーを修正

ローバ:
・特定エリアでテレポートに失敗する問題を修正

アップデートは本日より、Xbox One/PlayStation 4/PCの全プラットフォームで適用される。