インディースタジオTuxedo Labsは8月28日、現在開発中の環境破壊&泥棒アクションゲーム『Teardown』の最新映像を公開した。
『Teardown』は、すべてがボクセルで表現され、さらに物理演算に基づき破壊可能な環境を舞台にするアクションゲームだ。港の倉庫や豪邸、農園などさまざまなステージが登場し、プレイヤーは指定のミッションに挑戦することになる。またキャンペーンモードでは、負債を抱えた会社のために怪しい人物からの危ない仕事を引き受けるといった物語も用意される。
ミッションの例としては、ステージ内の複数の施設に点在するキーカードをすべて奪取するというものがある。キーカードをひとつ入手すると警報が鳴り、60秒後には警備員がやってきてしまうため、時間内に仕事を済ませなければならない。ただ、普通にステージを走り回っていては到底間に合わないだろう。そこで環境破壊要素の登場である。ステージは事前に下見が可能で、ここでは警備員はおらず安全。そして、建物の壁や屋根に穴を開けたりしながら、最短ルートでキーカードを奪っていけるルートを構築するのだ。
環境破壊するためのツールとしては、大型ハンマーや銃、爆発物などがあり、ステージ内に隠されているアイテムを発見することで拡充していく。また、車両で突っ込んで破壊することも可能。ツールは破壊に使うものばかりではなく、たとえば消火器も用意されている。下見時に火災を起こしてしまい、ルートとして利用できない場合に対処するためのものだろうか。そのほか、任意の場所に足場を組むなど、新たなルートを作り出せるツールも存在するようだ。ツールは合わせて10種類用意される。
そうしてルートを構築したら、いよいよミッションに挑戦だ。60秒以内にすべてのキーカードを入手し、脱出ポイントにたどり着ければクリアである。ここでは正確な操作など、アクションゲームとしてのスキルが試されることだろう。クリア後には、どのようなルートを通ったのかマップで確認できる。これを参考に、より良いルートを構築できないか検討し、時間短縮を目指して破壊と挑戦を重ねることがやり込み要素となる。ステージにはキーカードのようなメイン目標以外にサブ目標も用意されており、完全制覇するには綿密なルート構築が求められそうだ。
『Teardown』は、PC(Steam)向けに2020年内に早期アクセス配信予定。配信開始段階では、5つのステージと12種類以上のミッションを含む第1章を収録。自由に破壊を楽しめるサンドボックスモードも用意される。正式リリースまでには少なくとも1年はかかるとされており、開発を進めていく中で、新たなステージやミッション、ツール、車両などを、プレイヤーのフィードバックも参考に追加していくとのこと。Modのサポートもおこないたいとしている。