『HITMAN 3』には、探偵として殺人事件の解決に挑みながら暗殺も目指すステージあり。PC版はEpic Gamesストア時限独占に


デベロッパーのIO Interactiveは8月21日、現在開発中のステルスアクションゲーム『HITMAN 3』について、今月から予約受付を開始すると発表。PC版については、Epic Gamesストアでの12か月間の時限独占配信となることを明らかにした。

同スタジオは独立したデベロッパーとして、Epic Gamesとの提携により、思い描いていたとおりに本作を制作できる自由を得ることができ、また自主販売をおこなうことができると説明している。なお、2016年発売の『HITMAN』から続く三部作では、「ワールド・オブ・アサシネーション」機能によって前作との連携が可能。これを継続させるため、Steam版の『HITMAN 2』での進捗や前2作のステージについては、Epic Gamesストア版『HITMAN 3』にインポートできるよう対応するとのこと。

『HITMAN 3』には6つのロケーションが収録される予定で、これまでにはドバイが発表済み。そして今回、新たにイギリス・ダートムーアが披露された。ここは湿地や草原、丘陵地帯が広がる自然溢れる土地であり、また謎めいた言い伝えが残る地域としても知られている。そうしたロケーションにたたずむソーンブリッジ邸が、本作でのふたつ目のミッションの舞台となる。非常に豪華な屋敷に一家が暮らしており、ある日その内のひとりが謎の死を遂げる。

『HITMAN』シリーズにおいては、人知れず暗殺することによって結果的に“謎の死”を生み出してきたが、このダートムーアでのミッションは少し異なるゲームプレイになるという。ソーンブリッジ邸の事件では、遺体のあった部屋の内部から鍵がかけられていたため自殺の可能性もあったが、一家の人間は他殺を疑っている。というのも、この一家にはとある暗い過去があり、また邸宅には古い秘密が多数隠されていることから、一家の誰もが犯人である可能性があった。お互いが疑心暗鬼になるなか、真犯人を突き止めるため一家は最高の探偵を雇うことに。その探偵こそが、本作の主人公エージェント47だ。


このミッションでの暗殺ターゲットは、ソーンブリッジ邸の一家の中の誰かであり、47は探偵になりすますことで屋敷への潜入に成功。ただし、このミッションにてプレイヤーは、探偵としての仕事もこなすことになるという。謎の殺人事件を解決に導きながら、標的の暗殺も同時に目指さなければならない。

開発元IO Interactiveは、こうした謎の死をめぐる新たなゲームプレイについては、いつかやってみたいと常々考えていたそうだ。ダートムーアでのミッションの開発においては、担当ライターの側に専用のホワイトボードが置かれ、さまざまな情報や人物の相関関係などが書き込まれているという。本作のリードライターNick Price氏は、『HITMAN』シリーズのミッションは多数のキャラクターと可動オブジェクトによって成り立ち、プレイヤーはそれぞれにさまざまな形でインタラクトすることができるが、このダートムーアのミッションでは、すべての要素において11パターンのインタラクトが可能となるようバリエーションを増やしていると語る。そして、探偵としての調査において何を発見したかによって、ミッションは異なる結果に結びつくこともあるとのことだ。

*三部作の最終章となる『HITMAN 3』では、前2作からは予想もつかない結末が用意されているという。

『HITMAN 3』は、PC(Epic Gamesストア)/PS5/PS4/Xbox Series X/Xbox One向けに2021年1月発売予定。SteamなどほかのPCゲームストア向けには、1年後の2022年1月からの配信となる。なお8月28日からは、三部作の1作目である『HITMAN』がEpic Gamesストアにて無料配布予定となっている。