『ポケットモンスター ソード・シールド』ランクマシリーズ6では、エースバーンを含むランキング上位10位使用禁止。環境大変化必至
株式会社ポケモンは8月20日、『ポケットモンスター ソード・シールド』ランクバトルにおけるシリーズ6の情報を公開。その中で、新たなレギュレーションを発表した。なんと、バトルデータのランキング上位10位に入ったポケモンは、次シリーズでは使用禁止になるという。シリーズ6の期間は2020年9月1日13時より11月1日8時59分まで。
『ポケットモンスター ソード・シールド』のランクバトルでは、シリーズなるレギュレーションが採用されている。ひとつのシリーズは2〜3か月と設定されており、白熱のバトルが繰り広げられる。各シリーズにはそれぞれルールが設定されており、使用できるポケモンが変わったり、試合の持ち時間が変化したりする。シリーズごとに変化が見られ、新鮮なポケモンバトルが楽しめるわけだ。
シリーズ5においてはDLC「鎧の孤島」配信より登場する数多くのポケモンが使用可能となった。具体的には、マリルリやウルガモス、ポリゴン2やハピナス、ウーラオスなどが登場し、環境に新たな風をもたらした。くわえて、「鎧の孤島」配信直前にて夢特性解禁によって秘められし力を手にしたエースバーンやゴリランダーたちが猛威を奮うなど、刺激あるシリーズになったことだろう。
しかし今回、『ポケモン ホーム』内の「バトルデータ」ランキング上位10位に入ったポケモンがまとめて使用禁止扱いとなる。強ポケを出禁にする、かなり思い切ったレギュレーションだと言えよう。シリーズ6にて使用禁止となるポケモンは以下のとおり:
・フシギバナ
・ギャラドス
・ポリゴン2
・バンギラス
・コータス
・カバルドン
・ジバコイル
・トゲキッス
・ドリュウズ
・エルフーン
・ガオガエン
・ミミッキュ
・ゴリランダー
・エースバーン
・イエッサン
・ドラパルト
特筆すべきは、エースバーンとゴリランダーの禁止だろう。エースバーンは前述したように夢特性にて「リベロ」を獲得。「リベロ」はゲッコウガが持つ「へんげんじざい」とほぼ同じ特性で、いずれのわざを使用する際でも、自身のタイプのそのわざに変化させることができる。幅広いわざを一致で撃てるほか、タイプ変化を利用した弱点隠しも可能であった。もともと素早さと攻撃力の高かった御三家炎ポケモンは、この特性を獲得し大化け。とびひざげりも、アイアンヘッドも、とびはねる(ダイジェット)も一致で撃てる、上から幅広いタイプの高火力わざを繰り出すモンスターと化し、たちまち使用率は1位に上り詰めた。上位ランクプレイヤーには不可欠なポケモンになっていたのだ。
エースバーンに次ぐ強さになっていた御三家草ポケモンのゴリランダーは、夢特性グラスメイカーと先制わざグラススライダーによって大躍進。弱点の多い草ポケモンながら、高い攻撃力を引っさげつつも、高火力なせんせいわざを繰り出せるエースポケモンとして君臨していた。そのほか、しんかのきせきを持つことで要塞と化すニューフェイスポリゴン2、あくびとステルスロックでいやらしく相手のサイクルを狂わせるカバルドン、がんじょうやアナライズといった優秀な特性と高火力できっちりと仕事をするジバコイル、両刀でエースもサポートもできるドラパルト、説明不要のトゲキッスにミミッキュと、シリーズ6では数多くのスターポケモンたちが“出禁”処分を受けている。
この試みは、おそらくより多くのポケモンを使用することを促しているのだろう。特にエースバーンとゴリランダーについては、強すぎるあまりマストポケモンと化していたことは否めない。上位10位を禁止すれば環境は激変し、日の目を見なかったポケモンたちが活躍したり、思わぬポケモンの思わぬポテンシャルが見いだされたりする可能性が出てくる。逆に上位ポケモン対策として使われていたポケモンが、役割を失ってしまい芋づる式に使用率が低下する展開もあるだろう。
いずれにせよ、対戦環境に大きな変化がもたされることは必至。これまで育て戦ったパートナーたちを使えないことは残念ながらも、新たな出会いと挑戦がトレーナーたちを待ち受けるだろう。『ポケットモンスター ソード・シールド』DLC第二弾「冠の雪原」は2020年秋配信予定。シリーズ6が終われば、DLCが配信され、新たな環境が生まれることが濃厚。『ポケットモンスター ソード・シールド』は、対戦シーンにも目が離せないゲームになりそうだ。