パブリッシャーのTeam17は8月19日、『Going Under』を9月24日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch/PlayStation 4/Xbox One。このうちNintendo Switch版は、国内でも9月24日に配信されることが、任天堂の「Indie World」国内Twitterアカウントの情報発信により明らかになっている。PC(Steam)版に関しては、対応言語に日本語が含まれており、無料デモ版を配信中だ。
『Going Under』は、ポップな色使いが特徴的な斜め見下ろし視点のアクションゲーム。無給のインターン生として採用された主人公Jackieに与えられた仕事は、オフィスビルの廃墟化した地下フロアを探索すること。そこは事業に失敗したスタートアップ企業の従業員たちが、行き場を失い、モンスターとなって徘徊し続けるという、もの哀しい空間であった。何も知らずに手ぶらでやってきたインターン生は、オフィス用品を手当たり次第に活用して、モンスター退治に挑む。従業員たちを残酷な運命から解放し、資産を回収し、インターン生が勤める新興企業に富をもたらすのだ。
事業が行き詰まり、地下に沈むという、二重の意味で「Going Under」したスタートアップ企業たち。どうやらギグワーカー、出会い系サイト、暗号通貨といった分野に関わる事業を営んでいた様子。オフィス用品、清掃グッズ、家具、観葉植物など、フロア内にあるものはほぼなんでも武器として拾うことができる。振り回してもよし、投げて当ててもよし。いずれも耐久値があり、すぐに壊れてしまうため、常に武器を切り替えながら戦うことになる。
各フロアの構造や敵の配置は遊ぶたびに変化。アイテムを購入できる部屋や、さまざまな能力補正効果を付与するスキルを入手できる部屋もある。死亡するとアイテムやスキルを失い、スタート地点からやり直し。そうした意味で、ローグライトなアクションゲームとして紹介されている。なお同じスキルを頻繁に使っていると、そのスキルが「承認」され、スタート時から装備できるようになる。またダンジョンを探索し、実務経験を積んでいくと、同僚から認めてもらえるようになり、ユニークなボーナスを解除できる。何度もダンジョンに潜り、インターン生が使える初期スキルやボーナス効果を増やしつつ、最奥部を目指すのだ。
ダンジョン探索を続けていくと、インターン生の雇用主である炭酸飲料会社Fizzle、そして定額の定期商品配達サービス(サブスクリプションボックス)を提供する親会社Cubicleの真意が明らかになっていく。なおFizzleの親会社は配達業に関わっている関係上、大量の配達ドローンを抱えており、インターン生の仕事中も支援してくれる。またダンジョン探索以外には、オフィスの同僚との交流、フリーランスのゴブリンの雇用、スライムとのデートといった要素もあるとのこと。
米国シアトルのインディースタジオAggro Crabが開発中の、キュートでポップなローグライトアクション『Going Under』。PC(Steam)では無料デモ版を配信中だ。