『Apex Legends』シーズン6「Boosted」パッチノート公開。R99ケアパケ化にクリプト強化など、レジェンド・武器の変更内容ひとまとめ
Respawn Entertainmentは8月18日、『Apex Legends』シーズン6「Boosted」に向けた新たなパッチノートを公開。アップデート内容の詳細が明かされた。同シーズンではランパートやクラフト要素の実装をはじめ、数々の新コンテンツが追加。また、各種レジェンド・武器に向けたバランス調整や、一部試合システムの変更なども実施される。
シーズン6「Boosted」では、これまでのシーズンアップデートと同様に、多くのレジェンドや武器に向けてバランス調整が実施。今回のアップデートでは全9名のレジェンドおよび、10種の武器がその対象となっている。本稿では、それらを中心とした新シーズンにおける主な変更点について触れていく。
まずはレジェンドについて。今回のパッチノートでは特にリコン型のレジェンド全般に調整を施したことが強調されており、パスファインダー、ブラッドハウンド、クリプトのアビリティが大きく変化している。以上の3名はすべて、敵の探知能力をもつレジェンド。バトルロイヤルにおいては非常に有用性の高いアビリティを所有しているものの、実際のところはパスファインダーのパフォーマンスが高すぎるゆえに、ほか2名の存在が埋もれてしまっていると開発元は今回判断したようだ。そうした理由を背景に、リコン型レジェンドにおいては今回特にブラッドハウンドとクリプトが強化されている。詳細は以下のとおり。
・パスファインダー
―調査ビーコンをスキャンするたびにジップラインガンのクール時間が減少(10秒)
*6リングをスキャンで最大120秒から60秒まで短縮可能
・ブラッドハウンド
―調査ビーコンの起動が可能に
―アルティメットについて、その発動中に敵のノックダウンおよびキルに成功すると持続時間が延長するように(5~15秒のあいだ)
―アルティメット発動中は戦術アビリティのクール時間が減少(25秒→6秒)&スキャン速度が2倍に(1.8秒→0.9秒)
・クリプト
―調査ビーコンの起動が可能に
―ドローンで直接リスポーンおよび調査ビーコンのアクティブ化ができるように
―ドローンのヒットボックスが大きくなり、ヒットポイントは2倍に(30HP→60HP)
―EMP起動時、味方にもスロー効果が入るように(デストーテム使用時も同様)
以上がリコン型レジェンドの調整内容となる。クリプトとブラッドハウンド、両名ともに調査ビーコンの起動が可能となり、これにてリコン型のレジェンドすべてが次のサークルを予測できるようになった。またブラッドハウンドのアルティメット延長効果の付与については、残り時間によって増える秒数が変化するようだ。そのほか、クリプトのドローンによるビーコンのアクティブ化は、リスポーン・調査ともに即時に可能だという。全体的に強化と言える調整となっており、戦い方に新たな選択肢がもたらされることに期待できる。
今回は前述したリコン型のほか、6名のレジェンドにも細かな調整が入ることとなる。詳細は以下のとおり。
・レヴナント
―デストーテムで復活直後、2秒間はレイスのポータルが使用不可に
・オクタン
―回復中に戦術アビリティを使用可能に(ただし回復中のスロー効果は取り除かれない)
・ローバ
―アルティメットのクール時間を3分から90秒に減少
・ジブラルタル
―アルティメットのクール時間が3分から4分30秒に増加
・バンガロール
―アルティメットのクール時間が4分30秒から3分に減少
・ワットソン
―インタセプターパイロンがコースティックのガストラップを撃ち落とすように
レヴナントの調整については開発元曰く、プロシーンで見られる凶暴なコンボを抑制する狙いがあるようだ。レヴナントといえば以前のアップデートにて、デストーテムの範囲制限が解除されたが、そこにクリプトとレイスのアルティメットを絡めた戦術が試合環境に悪影響を及ぼしていた。そうした理由で今回クリプトのEMPにも手を加えたようだ。またローバについては、戦利品の供給においてワットソンやライフラインよりも劣っている現状を踏まえた結果、今回アルティメットのクール時間を大幅に減らしたという。
次に武器について。今回はバースト武器やスナイパーなどの単発武器を中心に調整が実施。詳細は以下のとおり。
・ヘムロック
―バースト射撃時の垂直反動が減少
―2・3発目の反動パターンが少なくなり、最初の1発目の反動が減少
―バースト射撃間の時間が0.32秒から0.28秒に減少
・チャージライフル
―1ショットごとに2つの弾薬を消費するように
―マガジンサイズが4発から8発に増加
・トリプルテイク
―射撃レートが1.25から1.4に増加
―マガジンサイズが(5/6/7/8)から(6/7/8/9)に増加
―デフォルトでチョークが付与されるように(有効/無効を切り替え可)
・ピースキーパー
―デフォルトでチョークが付与されるように(有効/無効を切り替え可)
・スピットファイア
―反動のコントロール性能を向上
・ハボック
―反動パターンを刷新
・モザンビーク
―マガジンサイズが3発から4発に増加
・P2020
―ダメージが13から15に増加
―ハンマーポイントのダメージ乗数が2.7から2.35に減少
―マガジンサイズが(10/13/15/18)から(12/14/16/18)に増加
・センチネル
―金アーマー所持時、チャージに必要なシールドセル数が1つに
・プラウラー
―バーストモードでの垂直反動がわずかに減少
―オート射撃モードでの水平方向の反動が増加
以上が武器の調整内容となる。主に反動の軽減やマガジンサイズの増加がなされており、全体的に強化傾向。大胆な調整こそ今回は見受けられないものの、かゆいところに手が届くような内容になっている印象だ。また、モザンビークが(一応)強化されている点も注目ポイントだろう。
そのほか新シーズンでは、拡張エネルギーマガジンとターボチャージャーが復活。シーズン4にて姿を消した2つのホップアップが帰ってくる。一方、プレジションチョークは削除。ただし前述したように、同ホップアップの対応武器(トリプルテイクとピースキーパー)にはデフォルトでチョークが装着される仕様へと変更されるため、大きな影響はないだろう。またサプライドロップ武器についてはディヴォーションが外され、新たにR-99が仲間入りに。ケアパケ武器と化すR-99は、ダメージが11から12に、マガジンサイズが32発に増加。総弾薬は160発となっている。一方の通常武器となるディヴォーションは、マガジンサイズが(36/40/44/48)と、元に戻るようだ。
ほかにも今回は、弾薬やフルアタッチメント武器のラインナップにも調整が入るようだ。前者については、スナイパーアモのドロップする弾薬量が8から12発に、スタックサイズが16から24発に増加する。また、エネルギーアモに関してはドロップする弾薬量が30から20発に減少するとのこと。そして、フルアタッチメント武器のラインナップについては、これまでのロングボウ/ヘムロック/スピットファイア/EVA-8/RE-45が削除され、代わりにディヴォーション/マスティフ/トリプルテイク/フラットライン/ボルトSMGへと入れ替わるようだ。
今回のパッチノートでは以上のほか、各種バグの修正やQoL面の向上などについても触れられている。こちらの詳細は公式パッチノートを確認してほしい。『Apex Legends』シーズン6「Boosted」は、日本時間の本日8月18日14時より開始予定。開催まで残り時間わずか。それまでバランス調整の内容を見つつ、新たな戦いの幕開けに備えておこう。