吸血鬼アクションRPG『ヴァンパイア(Vampyr)』日本語PS4/Nintendo Switch版が2020年秋発売へ
香港に拠点を置くパブリッシャーGame Source Entertainmentは8月17日、『ヴァンパイア(Vampyr)』の国内PlayStation 4/Nintendo Switch版を発表。同作を2020年秋に発売する予定であることを明かした。販売価格はPlayStation 4通常版が7480円(税別)、Nintendo Switch通常版が6980円(税別)。『ヴァンパイア(Vampyr)』は、『ライフ イズ ストレンジ』で知られるDONTNOD Entertainment開発の吸血鬼アクションRPGだ。海外向けには2018年6月に発売されたタイトルであり、このたび晴れて日本語に対応する運びとなった。
『ヴァンパイア(Vampyr)』の舞台となるのは、スペイン風邪の流行に苦しむ20世紀初頭のロンドン。人々の命を救うべく活動していた医師のジョナサン・リードが、何者かの仕業で吸血鬼になってしまう。人の命を守るという医師としての使命感を持ちながらも、人の血を吸いたいという吸血鬼としての本能に悩まされることに。その葛藤に苦しみながら、退廃したロンドンに隠された謎を追っていく。
【UPDATE 2020/08/18 11:30】上段落の文章を調整。
本作の大きな特徴は、住民NPCの血を吸い、命を奪うことで大量の経験値を獲得できる点だ。戦闘やクエスト進行によっても経験値を得られるものの、住民の血を吸った方が獲得量は圧倒的に多い。経験値を使って吸血鬼の能力を強化すれば、アンデッドや吸血鬼ハンターとの戦闘が楽になる。だが誰かひとりの住民NPCを殺害すると、その周囲の人間にも影響がおよぶ。医師がいなくなれば、住民の健康が悪化したりといったデメリットが発生し得る。また住居区から人がいなくなれば、そのエリアが敵の巣窟に変化することも。
ゲームを進めるために、誰を殺し、誰を活かすのか。その葛藤を物語とゲームプレイの両面から体験させようとする作品だ。なお住民NPCのクエストをこなしたり、薬をあげて健康状態を向上したりしてから吸血した方が、獲得経験値が増える。より多くの時間を過ごし、尽くした方が、奪ったときに得られるものが多いのだ。戦闘で対峙する敵を除く、住民NPCの血を吸わずにクリアすることは可能。その場合、経験値を獲得する手段が限られ、吸血鬼の能力を思うように強化できないため、いばらの道が待っている。
戦闘は体力・スタミナ・ブラッドという3つのリソースを管理しながら戦う三人称視点アクション。近接武器、銃器、そして吸血鬼アビリティを駆使して敵を翻弄せよ。獲得した経験値によって吸血鬼アビリティを解除し、好みの戦い方を選べる。ただゲームの強みは、やはりDONTNOD Entertainmentが得意とする物語や会話部分。日本語に公式対応してのコンソール版がリリースされるということで、これまでよりも同作を遊びやすくなるだろう。なお販売中のPC版には、非公式の有志日本語化Modあり。
『ヴァンパイア(Vampyr)』は、PlayStation 4/Nintendo Switch向けに2020年秋発売予定だ。