バトルロイヤルゲーム『Call of Duty: Warzone』のシーズン5が8月6日に開始した。これに伴うアップデートでは、ヴェルダンスクのスタジアムや駅舎が開放され、列車がマップ内を走るように。そのほか、購入ステーションでの一部アイテムの価格変更や、強制収容所での武器のローテーション化など、ゲーム内では大小さまざまな変化が見られる。そうしたなかプレイヤーからは、奇妙なメッセージの目撃報告が相次いでいるようだ。
YouTubeやSNSなどに投稿された映像には、『Call of Duty: Warzone』のゲームプレイ中に突如画面が乱れる様子が収められている。何が起こったのか困惑の声を上げるプレイヤーも。ほんの1〜2秒の出来事で、よく見るとノイズが走った問題の場面では、ふたつの文章が続けて表示されていることが分かる。ひとつは英語で「KNOW YOUR HISTORY」、もうひとつはロシア語で「обречены на ее повторение」だ。前者は「お前たちの歴史は忘れてはいないだろう」、後者は「それは繰り返す運命にある」と訳せる。
同じメッセージは多数のプレイヤーが目にしているが、場所やタイミングはバラバラで特に共通点は見られない。チームメンバーには、みな同じタイミングで表示されているようだ。また、一部のプレイヤーはバンカーに入った後に表示されたとしているが、これがメッセージの出現条件なのかどうかは現時点でははっきりしない。ちなみに、バンカーはシーズン5以前からマップ内に点在しており、「赤色のアクセスカード」を入手することで入ることができる。
今回発見された謎のメッセージについて、コミュニティでは今年発売予定の『Call of Duty』シリーズの最新作に関連したティザーイベントではないかという見方が強い。というのも、販売元Activisionは一部メディアに対して黒い木箱を送付し、日本時間8月11日午前1時まで開封厳禁と指定しており、近く何らかの発表がおこなわれると目されている。新作タイトルの発表時には、そのタイトルの特製グッズがメディアに送られることが多い。『Call of Duty』シリーズのニュースを専門に扱うCharlie INTELによると、その時間にActivisionに連絡し、木箱の鍵を開けるための番号を教えてもらう必要があるそうだ。
また、先日おこなわれたActivision Blizzardの決算発表時にも、『Call of Duty』シリーズの新作を近く正式発表し、今年の第4四半期に発売することが明らかにされていた。さらに『Call of Duty: Warzone』については、シリーズの情報をダイレクトにファンに届けるプラットフォームであると言及。新作をいつどこでどのように発表するのかについて、本作の存在によって考え直したとも。『Call of Duty: Warzone』では、新オペレーターなどにちなんだナラティブ要素が用意されていることがあり、今回目撃されている意味深なメッセージはそれに関するものという可能性も捨てきれないが、本作を通じてシリーズ新作の情報を届けようとしているのかもしれない。
なお『Call of Duty』シリーズの最新作は、『Call of Duty: Black Ops』シリーズを手がけてきたTreyarch Studiosと、同じくシリーズに携わってきたRaven Softwareが共同開発していることが発表されている。また、『Call of Duty: Black Ops 4』では収録を見送られたキャンペーンモードの復活や、新作でも『Call of Duty: Warzone』がプレイ可能になることなどが明らかになっている(関連記事)。
先述の黒い木箱は日本時間8月11日午前1時に解禁とされており、この前後にはActivisionからの何らかの発表が期待される。また、これに向けて『Call of Duty: Warzone』でも、ゲーム内イベントなど新たな展開が待っている可能性もあり、注目である。