機械少女の臓物炸裂オールドスクールFPS『The Citadel』Steam配信開始。ソフトゴアありメック操縦ありの2.5Dシューター

機械少女の臓物炸裂オールドスクールFPS『The Citadel』Steam配信開始。『The Citadel』はほんのりゴアありメック操縦ありの2.5Dシューターだ。

国内の個人ゲーム開発者doekuramori氏は8月5日、オールドスクールFPS『The Citadel』をSteamにて配信開始した。通常販売価格は1520円で、8月13日までのプロモーション期間中は10%オフの1368円で購入できる。日本語字幕にも対応(ゲーム内メニュー画面左下から英語・日本語の切り替えが可能)。Steamでは体験版も配信されており、そちらでは全6エピソード中、最初のエピソードを試せる。

『The Citadel』は、『Doom』『Wolfenstein 3D』『Marathon』といった90年代のFPSから影響を受けた、2.5DのシングルプレイFPS。本作の舞台となる巨大要塞(=シタデル)では、身体を機械化した少年/少女たちが「眠れる神」に支配されている。そこで、完全な生身にして最良のバトルシスターである主人公が、シスターたちを解放すべく銃を手に取り立ち上がる。それぞれ別のステージにいる、残された六天使を解放し、最奧部に潜む「眠れる神」を破壊するのだ。道中では、「眠れる神」の支配を免れた商人のTychoが、武器や弾薬を販売し、主人公を手助けしてくれる。
【UPDATE 2020/08/24 21:31】
キャラクターの性別表現を訂正。

本作は90年代FPSのフォーマットを踏襲しつつも、現代的なアレンジを加えた作品だ。上下左右の照準移動、ADS射撃、ダブルジャンプ、オプションとして左右へのリーン動作、武器の弾詰まり、敵をノックバックする蹴りなど。操作面の現代化だけでなく、倒した際に叫び声を上げながら四肢や臓物を炸裂させる機械兵たちのビジュアルなど、オールドスクールFPSのファンに限らず、特定の層に訴求し得る作りになっている。戦闘が一段落つき、あたりを見渡してみると苦悶の表情を浮かべた少年/少女の死体だらけ。そうした光景が繰り返しプレイヤーの視界に飛び込んでくる。


ステージ進行自体は、要塞内を探索して、カードキーを拾い、隠し部屋を探しつつ、ステージの出口へと向かうというオーソドックスなもの。ただ途中で二足歩行メックに搭乗して豪快に飛びまわるパートもあり、緩急がつけられている。敵の攻撃はヒットスキャン(即着弾)ではなく、弾速のあるプロジェクタイルであり、ボス戦といった敵の攻撃が激しい場面では、機動力を活かして動きまわり、敵の弾を避けながら戦うことにもなる。ただダッシュやジャンプを繰り返しているとスタミナが切れてしまうため、無駄な動きばかりはしていられない。

使用する武器は、オートライフル、ショットガン、チェインガン、SMG、ロケットランチャーなど。SMGの二丁持ちや、迫撃砲の呼び出しといった攻撃手段もある。武器にはメイン攻撃とサブ攻撃があり、マグナムであればサブ攻撃としてグレネード弾を発射。オートライフルであればレーザー弾を放つといったように、ひとつの武器でも複数の用途がある。攻撃手段が豊富に用意されており、動きまわりながらショットガンをぶっ放す、通路の角でカバーを取りながら地道に戦うなど、好みにあった戦い方ができるようになっている。

各種武器のアップグレードは、商人から購入可能。武器を強化し、天使を解放し、より高難度なステージへと挑むのだ。なおステージの途中にある「パターンバッファー」というチェックポイントに触れておくと、残機が残っていればステージの最初ではなく、パターンバッファーの位置から再スタートできる。ステージ数は30。6つのエピソードに分かれており、各エピソードの最後でボスと戦うことになる。ゲームの難易度は、ニューゲームを始めた際、どの道に向かって進んでいくかによって決まる仕組みだ。ぬるめに遊びたい方は無難な道を、ハードに進めたい方は険しい道を選ぼう。

ほんのりとしたゴア要素のある、オールドでモダンな2.5Dシューター『The Citadel』は、Steamにて配信中。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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