太陽系探索シミュレーションゲーム『Solar Expanse』発表。宇宙ロケットを打ち上げ無数の小惑星を調査し、惑星のテラフォームを目指す

太陽系探索シミュレーションゲーム『Solar Expanse』発表。『Solar Expanse』では、宇宙ロケットを打ち上げ無数の小惑星を調査し、惑星のテラフォームを目指す。Steamにて配信予定。

パブリッシャーのGames Operatorsは8月4日、太陽系探索シミュレーションゲーム『Solar Expanse』をPC向けに発表した。配信日は未定。

本作の舞台となるのは、我々とはまた別の時間軸を辿った21世紀初頭の世界。国際宇宙ステーションに人間を送り届けることがやっとの時代はとうに過ぎており、多数の民間企業が宇宙の開拓に乗り出している。プレイヤーはそんな宇宙開発企業の一員となり、太陽系の惑星や小惑星の調査をおこなう。


『Solar Expanse』にてプレイヤーは、競合他社がひしめくなか宇宙開発企業を運営する。この宇宙には、ひとつの小惑星帯の中だけでも非常に多くの天体が存在し、水や希少な金属が含まれるものも。まずは電波望遠鏡や探査用装置を配備して特定の星を調べ、そうした価値ある情報を探るのだ。

そして、実際の調査をおこなうための飛行計画の策定に移行する。目的地や打ち上げ日、カーゴに乗せるものの種類や量などを設定。ここにはコストの概念があり、費用が多くかかってでも早い到着を目指すのか、コスト効率重視で臨むのかなどの判断が求められるようだ。また、すべての惑星や小惑星などは絶えず移動していることや、飛行中のロケットは各惑星の重力の影響を受けることなども考慮する必要があるという。こうした手続きを経て、いよいよロケットを打ち上げよう。宇宙空間を俯瞰で映し、スリングショットのような形でロケットは飛んでいく。


ロケットが目的の小惑星に到着したら、資源を地球に持ち帰ることが可能。自らの企業の利益となり、資源を元に新たな技術開発をおこなったり、さらに大きなプロジェクトに挑んだりといったことの足がかりとなる。一方で、その小惑星自体を移動させ、任意の惑星や衛星に落下させることもできる。これを繰り返すことよってテラフォームをおこない、人が住める環境へと変えていくのだ。何もなかった星に海が生まれ、やがて森が広がっていく。

惑星や衛星を入植地へと変えることは、膨大な資源や新技術、そして数え切れないほどのフライトが求められるが、本作において目指すべき大きな目標である。ゲームを進める中では、そうした惑星などに宇宙基地などの施設を築き、ひいては街を構築するようなミッションが与えられることもあるという。また、競合他社の存在も忘れてはならない。調査した小惑星を落下させることは、そうした他社の活動を妨害するためにも利用できるとのこと。どのような戦略をもって自らの宇宙開発企業を発展させていくかは、プレイヤーの選択に委ねられている。


『Solar Expanse』を開発するのは、ポーランドのデベロッパーJutsu Games。高い評価を得た緊急通報電話オペレーターシム『911 Operator』や『112 Operator』に続き、今度は宇宙を舞台にしたシミュレーションゲームを手がけることとなる。本作は、PC(Steam)向けに開発中。配信日は未定だが、プレスリリースによると近日配信予定とのことである。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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