廃校を探索するホラーゲーム『Death of Rose』発表。パートナーとの会話の選択によって物語が変化していく
パブリッシャーのFeardemicは8月5日、ホラーゲーム『Death of Rose』を発表した。2020年内にPC向けに配信する。
『Death of Rose』の主人公は、超常現象を研究しているスコット。親友のベスと共に、超常現象の証拠となるものを掴むため、長く放置され荒れ果てた建物を訪れては記録を取る活動をしている。そして本作では、ふたりはとある廃校を訪れることに。この場所は、狂気に侵されたカルト集団が礼拝に使っていたとされており、不穏な噂がつきまとっていた。今回は危険な調査になるとして同行したベスは車にとどまり、スコットひとりで廃校に足を踏み入れることになる。
本作のゲームプレイについてはまだ多くは明かされていないが、プレイヤーは三人称視点でスコットを操作し、懐中電灯とトランシーバーを手に薄暗い校舎の中を探索するようだ。教室や廊下には備品が残されているものの荒れ放題。中には木の枝が大量に散乱していたり、人の頭蓋骨が置かれていたり、あるいは何らかの紋章が床に描かれていたりと、カルト集団が利用していたらしき不気味な痕跡が残された部屋もある。
トランシーバーは、車にいるベスとの連絡用だ。ベスからの情報が探索における唯一のガイドになると共に、ふたりの会話を通じて物語が展開していく。本作では会話のほぼすべてがインタラクティブなものとなっており、プレイヤーはベスが語りかけてきた内容に対して、複数の選択肢から選んで会話を進めていくことになる。本作の物語は何層にも折り重なった複雑な構造で、会話でどのような選択をしたかが物語に影響を与えていくという。
廃校での探索においては、何らかの複雑なパズル要素が用意されているとのこと。プレイヤーは、教室に残されたメモなどを手に取って確認することもでき、ベスとの会話に加え、そうしたアイテムから得られた情報も頼りにゲームを進めていくことになるのかもしれない。そうして、この廃校に隠された秘密を解き明かすのだ。
本作を手がけるのは、『Layers of Fear』シリーズなどで知られ、現在は『The Medium』を開発中のBloober Teamにてデザイナーを務めるArtur Łączkowski氏だ。個人プロジェクトとして本作に取り組んできたようで、同スタジオの子会社であるFeardemicからのリリースが今回決定した形である。
『Death of Rose』は、2020年内にPC(Steam)向けに配信予定。本作は第1章であるとされているため、スコットとベスの超常現象調査を軸としたシリーズ化を計画しているのかもしれない。