今年発売の『Call of Duty』シリーズ最新作はキャンペーンモード搭載で、TreyarchとRaven Softwareが共同開発中。そのほか情報が明らかに

『Call of Duty: Black Ops』

Activision Blizzardは8月4日、2020年度第2四半期の決算を発表し、会見をおこなった。この中で同社社長兼COOのDaniel Alegre氏は、『Call of Duty』シリーズの最新作が第4四半期に発売予定であること、そして傘下スタジオのTreyarch StudiosとRaven Softwareが共同開発していることを明らかにした。

Treyarch Studiosは古くから『Call of Duty』シリーズなどに携わり、近年は『Call of Duty: Black Ops』シリーズのメインデベロッパーとして知られる。一方のRaven Softwareも、Treyarch StudiosやInfinity Ward、Sledgehammer Gamesの開発サポートという形で『Call of Duty』シリーズに関わってきた。また、2016年発売の『Call of Duty: Modern Warfare Remastered』の開発を担当した。両スタジオは『Call of Duty: Black Ops 4』に続き、ふたたびタッグを組んで新作を手がけることになる。

今年発売の『Call of Duty』シリーズ最新作自体はまだ公式に発表されておらず、タイトルやゲーム内容は不明。ただ、Activision Blizzardの社長Rob Kostich氏は会見にて、すでに素晴らしい仕上がりを見せており、内部のスタッフはオンラインモードに加え、キャンペーンモードを大いに楽しんでいるとコメントしている(Internally people having a ton of fun playing across, its campaign mode as well as the online modes)。『Call of Duty: Black Ops 4』ではキャンペーンモードを収録しなかったが、新作ではふたたび導入するようだ。

Kostich氏は、累計プレイヤー数が7500万人を突破したバトルロイヤルゲーム『Call of Duty: Warzone』についても言及。同作は現在『Call of Duty: Modern Warfare』と密接に結び付く形で展開しており、独立した基本プレイ無料タイトルとしてプレイしようが、『Call of Duty: Modern Warfare』のいちゲームモードとしてプレイしようが、すべてのプレイヤーが同じ体験を共有できる。同氏はこの仕組みを今後の作品においても継続する考えを示し、シリーズ最新作にも『Call of Duty: Warzone』を統合するとした(There’ll be very tight integration between the two(the new title & Warzone). The connection will absolutely be there)。

また、『Call of Duty: Warzone』は素晴らしいゲーム体験だけではなく、シリーズの情報をダイレクトにファンに届けるプラットフォームでもあると表現し、これまで以上にクリエイティブかつ楽しいストーリーテリングによってファンと繋がっていく旨を語っている。

『Call of Duty: Modern Warfare』も『Call of Duty: Black Ops 4』も5月に正式発表されていたが、今年の新作に関しては未だ披露されていない。Kostich氏は、『Call of Duty: Warzone』の存在によって、いつどのような形で新作を披露するのか考え直すことになったと説明。そして、これまでとはまったく異なる、より魅力的な形で最新作の情報を共有することになるだろうとした。発表の時期は近日中とのことである。

Activision Blizzardの第4四半期は10月から12月であり、その期間中にTreyarch StudiosとRaven Softwareが共同開発する『Call of Duty』シリーズ最新作がローンチを迎えることになる。一部ではタイトルやアジアを舞台にする設定などの噂が飛び交っているが、真相は近く明らかになるだろう。

また、時期的にはPS5やXbox Series Xの発売とも重なるため、これらのプラットフォームに向けたリリースも期待できるかもしれない。なお、次世代機版のフルプライス価格については、値上げするのか据え置くのか、大手パブリッシャー間では判断が分かれている(関連記事)。Rob Kostich氏は、次世代機のローンチには大いに興奮しているとした上で、同社の価格戦略については後日発表するとした。