ゲームボーイ/GBA互換携帯ゲーム機「Analogue Pocket」予約受付開始するもわずか8分で瞬殺。高い需要に開発元は増産を約束

Analogueは8月4日、ゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス互換機「Analogue Pocket」の予約受付を午前0時に開始した。わずか8分で完売。周辺機器についても12分で売り切れとなった。

アメリカのゲーム互換機メーカーAnalogueは8月4日、ゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス互換機「Analogue Pocket」の予約受付を午前0時に開始した。しかし、価格は199.99ドル(約2万1200円)と、クラシックゲーム機の互換機としてはやや高額ではあるが、わずか8分で完売。周辺機器についても12分で売り切れとなった。

「Analogue Pocket」は、ゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンスに加え、アダプター経由でゲームギア・ネオジオポケットカラー・Atari Lynxのカートリッジにも対応するゲーム互換機だ。Analogueは、これまでにファミコンやスーパーファミコン、メガドライブの互換機を手掛けており、高い品質や機能、デザイン性によって高い評価を獲得。そして、同社として初めの携帯ゲーム機となる「Analogue Pocket」でも、こだわりの詰まった仕様に注目が集まっていた。

まず、各ゲーム機の互換についてはソフトウェアエミュレーションではなく、独自の回路設計をおこなえる半導体FPGAを利用しハードウェアレベルで実現。通信ケーブルによる、最大4人でのマルチプレイにも対応する。色再現性やダイナミックレンジ、輝度に優れた、ゲームボーイのちょうど10倍となる1600×1440の高解像度ディスプレイを採用し、Original Display Modeにて、ゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンスそれぞれの実機のディスプレイの特性を再現した表示も可能となっている。

ゲームボーイ向けシンセサイザー/シーケンサーとして知られる「Nanoloop」を内蔵することも特徴で、単体でピコピコサウンドの音楽制作が可能だ。PCやシンセサイザーなどと接続してMIDI制御をおこなう活用法もある。さらに「GB Studio」も収録。プログラミングができなくても、ドラッグ&ドロップにてオリジナルのゲームボーイ向けゲームを制作しプレイできる。そのほか、エミュレーターとは別にもうひとつ搭載するFPGAを外部開発者に開放する試みもおこなっている。

周辺機器としては、各種ケーブルやケースなどのほか、専用ドック「Analogue Dock」も用意。1080pでのHDMI出力に加え、Bluetoothおよび2.4GHz無線コントローラー、USBコントローラーでのプレイに対応する。携帯ゲーム機でありながら、据え置き型ゲーム機としても楽しめるわけだ。

今回の「Analogue Pocket」の予約受付にあたっては、1人につき2台までという制限がつけられていたが、冒頭で述べたように瞬殺。実際何台を用意していたのかは不明だが、発表当時からの反響の大きさから考えると、それなりの準備をして予約開始を迎えたと思われ、「Analogue Pocket」の人気ぶりがうかがえる結果となった。

なお、Analogueは同製品および周辺機器をさらに製造する計画で、予約受付再開時期については随時案内するとし、メール登録をするよう促している。また、先述したFPGAを使って「Analogue Pocket」を独自に活用したい開発者の募集も合わせておこなっている。詳しくは公式サイトを確認してほしい。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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