『スマブラ』シリーズに対応するアーケードスティック「Smash Stick」開発中。アナログ入力レバーを採用


アメリカに拠点を置くメーカーAlt Lab Controllersが、独自のアーケードスティックコントローラー「Smash Stick」を開発中だ。ジョイスティックレバーにアナログスティックを採用するという。


Smash Stickは、一般的なアーケードスティックのようなスタイルを採用し、一見するとボタンが多いことが特徴に見える。しかし、最大の売りとしているのはアナログ入力に対応するジョイスティックレバーだ。一般的なアーケードスティックでは8方向のデジタル入力となっているが、Smash Stickでは非接触のホール素子を用いたセンサにより、360度すべての角度へのスティック入力がゲーム側へ出力される。さらに、レバーを倒す角度も検知しており、たとえばわずかに倒すとキャラクターが歩き、深く倒すと走り出すような操作も可能となっている。

もともと『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズを楽しめるアーケードスティックとして企画されたようで、イベントにプロトタイプを持ち込んではテストを重ねてきたという。通常のアーケードスティックのように、ジョイスティックレバーには八角形のガイドが取り付けられているため、上下左右斜めへの正確な入力も問題ない(ガイドは交換可能)。『大乱闘スマッシュブラザーズDX』にて「シールドドロップ」をおこなうにあたっても問題ないとしている。もちろんほかのジャンルのゲームもプレイでき、公式映像では『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をプレイする様子が見られる。

11個ものボタンが搭載された天板右側も注目点だろう。エルゴノミクスデザインを採用した配置に加え、一部のボタンにはほかよりも高いキャップを使用することで、“ホームポジション”から手を動かすことなく、すべてのボタンにアクセス可能だという。ボタンには、アーケードスティックではおなじみの三和電子製のものを採用する。また、ボタンの割り当ては専用ソフトウェアにてリマッピング可能。任意の角度へのスティック入力や、トリガーを軽く引いた入力をボタンに割り当てることもでき、9種類までのプロファイルを保存できる。また、ほかのユーザーと共有したプロファイルの読み込みにも対応するとのこと。

Smash Stickの対応プラットフォームは、PC/Nintendo Switch/PS3/NINTENDO64/ゲームキューブ/Wii/Wii U。変換器を使えばPS4でも使用可能とのこと。Steamでは、コントローラー設定で「Switch Proの設定をサポート」「Nintendoボタンレイアウト」を有効にすると認識される。USBケーブルのほかNINTENDO64/ゲームキューブ用のケーブルが同梱され、それぞれのゲーム機本体に接続するだけで認識しプレイ可能になるそうだ。

*Smash Stickの仕様は、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズの世界大会「Smash World Tour」のルールに準拠しているとのこと。

Smash Stickは、現在Kickstarterにて開発資金を募っている。キャンペーンに成功した場合、約2万6000円の出資でSmash Stickを1台入手できる。出荷予定は2021年5月で、日本への送料は50ドル(約5200円)程度とのこと。本稿執筆時点で、初期目標金額7万ドルに対して約6万4000ドルが集まっている状況。キャンペーンは残り29日あるため、製品化はほぼ間違いなさそうである。興味のある方はキャンペーンページをチェックしてみてはいかがだろうか。