Riot Gamesは7月30日、『VALORANT(ヴァロラント)』新エージェントのキルジョイを8月5日に追加すると発表した。同エージェントは、複数のトリッキーなガジェットを所持する女エンジニア。正式サービスを開始して以来、レイナに続き2人目の追加エージェントとなる。
今回発表されたキルジョイは、複数のガジェットを用いた戦闘を特徴とするエージェントだ。ドイツ出身の天才発明家というバックグラウンドを持ち、自身で作り上げたロボットやタレットなどを駆使して戦場を支配する。そんなキルジョイのロールは、初のタイプとなるファクトシート。これまでのエージェントには見られない戦闘スタイルを携えていることもあり、試合環境にまた新たな風を吹き込んでくれそうだ。
キルジョイのアビリティについては、変形ボットの設置や投てきによってその効果を発動できるものが並ぶ。まずは、敵を追尾するアラームボット。このボットは、設置した場所から一定範囲内に入った敵を感知する。感知した後は敵に襲い掛かり、爆発。一定ダメージを与え、そのうえダメージ倍率を上昇させるデバフ効果も付与させる。敵の弱体化といえばヴァイパーの毒アビリティが挙げられるが、こちらが攻撃的な能力に対し、アラームボットは敵の進行を妨げる守りにも活用できそうな印象だ。また、敵位置を把握する手段としても有用なアビリティとなることだろう。なおボットは回収することもできる。
そして2つめのアビリティは、タレット。このタレットは180度の視界を持っており、その範囲内に入った敵に向けて自動射撃をおこなう。タレットは回収することも可能で、戦況に応じて柔軟に配置場所を変えていきたい。また射撃によるダメージだけでなく、エリア内のおとりとしての役割にも十分に期待できるだろう。
そして最後、3つめのアビリティはナノスワーム。前述した2つのアビリティが設置型であったのに対し、こちらの能力は投てき型。着弾時にステルス状態となり、その後好きなタイミングでナノボットの大群を展開することができる。展開後の周囲の床にはダメージ判定が存在し、範囲内に入った敵の体力を奪っていく。ヴァイパーのポイズンクラウドなどのようなスモークによる足止めではなく、ダメージ床の生成による進行妨害が遠隔からおこなえるわけだ。攻守ともに優れたトラップとして、時間稼ぎが必要な場面での活躍にも期待できる。
以上3つがキルジョイのアビリティである。次にアルティメットについて。キルジョイのアルティメットは、拘束効果のある波動を放つ装置を展開するというもの。その名もロックダウン。発動後、ビーコンのようなデバイスを床に設置。しばらくすると、そのデバイスを中心とした一定範囲内に波動が放たれる。この波動に触れた敵は、一定時間のあいだ拘束状態に。具体的には、武器を構えることが不可能になり、近接攻撃のみしか繰り出せなくなる。拘束時間は約8秒と長く、波動の効果範囲も広いため、使い方によっては形勢逆転も積極的に狙えそうだ。ただし設置したデバイスは射撃されると壊れてしまうため、発動場所やタイミングは慎重に選ばなければならないだろう。
以上がキルジョイについての概要となる。全体的にトラップやおとりとして便利な能力が揃っており、攻守どちらにおいても優秀な活躍が見込めそうだ。一方、アビリティ発動のタイミングや場所など、戦況を把握したうえでのアビリティの運用が欠かせない、少々トリッキーなエージェントという印象も受ける。扱い方次第で、採れる戦術の幅も大きく異なってきそうだ。なお、キルジョイの参戦とともに追加されるエージェント契約書には、スプレー3種、 タイトル 2種、ガンバディー 1種、プレイヤーカード 1種が含まれている。それらを解除していき、最後に新エージェント、キルジョイをアンロックしよう。
キルジョイが参戦する『VALORANT』の最新アップデート「Act2」は、8月5日開始予定だ。