淫魔ホラー『SUCCUBUS: Prologue』Steam配信開始。サキュバスが胎児を食らい、地獄に落ちた罪人の急所を引きちぎる無料デモ

淫魔ホラーゲームの無料デモ『SUCCUBUS: Prologue』Steam配信開始。サキュバスが胎児を食らい、地獄に落ちた罪人の急所を引きちぎる。製品版『SUCCUBUS』のコンテンツのごく一部を体験可能。

ポーランドのゲームスタジオMadmind Studioは7月24日、Steamにて『SUCCUBUS: Prologue』の配信を開始した。淫魔(サキュバス)となり地獄を巡る一人称視点ホラーゲーム『SUCCUBUS』の無料デモだ。日本語は非対応。以下の最新トレイラーには、グロテスクな暴力表現や性的表現、ヌード描写が含まれているため閲覧注意。

『SUCCUBUS』は、地獄巡りホラーゲーム『Agony』のスピンオフ作品。ステルスや探索要素に重きを置いた『Agony』とは違い、『SUCCUBUS』は武器や発火能力を操る一人称視点アクションを軸としている。『Agony』の出来事の後、地獄の女王となったサキュバスのVydijaであったが、女王としての暮らしはVydijaにとって心地よいものではなく、再び地獄の荒野に飛び出し、殺戮の日々に戻るようになった。ある日、地獄の王Nimrodの魂を狙う悪魔Baphometに捕まり重傷を負ったVydijaは、復讐を誓う。地獄を巡り、次から次へと襲いかかる殉職者やデーモンを狩り倒すのだ。

『SUCCUBUS: Prologue』は『SUCCUBUS』のデモ版であり、ゲーム本編のごく一部のみがプレイ可能。2つのステージとハブエリアを体験できる、約1時間のコンテンツだ(クリア後には、他のプレイヤーとスコアを競うランクモードがアンロックされる)。まずゲームを起動すると、「ADULTS ONLY」という注意書きがお出迎え。「Censorship Mode」による自主規制のオン・オフ設定と、難易度選択(低難度のストーリーから高難度のエクストリームまでの4段階)を済ませてからゲームを開始する。


淫魔の攻撃手段としては、武器による通常攻撃、火炎玉や火花などの遠距離攻撃、敵を棘の壁にぶつけたり溶岩に落としたりするための蹴り攻撃、過激な処刑技がある。攻撃に繋げられる高速ダッシュも。そしてダメージを与える、もしくは受けることで激怒ゲージを溜めると、激怒モードを発動できる。周囲の時間の流れが緩やかになる中、一方的に連続攻撃を仕掛けるのだ。いずれも豪快なゴア表現が伴う攻撃手段ばかり。武器にはツインブレード、片手剣、鎌といった種類がある。

戦闘パートは一人称視点だが、壁登りといった移動パートの一部は三人称視点に切り替わる。壁登りといっても、画面に表示される指示にしたがってWASDキーを押下またはマウスを左クリックするだけの簡易なアクションだ。わざわざ三人称視点に切り替えているのは、サキュバスの艶かしい裸体をさまざまな角度から魅せるという狙いがあるからかもしれない。本作には防具の切り替えや、キャラクターのカスタマイズ機能(デモ版では未実装)が備わっており、外観の変更を確認する機会にもなっている。

モザイク処理は弊誌編集部が追加


回復手段としては「救急キット(First Aid Kits)」が登場する。ただ本作は地獄が舞台ということで、現世に生きる人間が想像するであろう「救急キット」からは大きくかけ離れている。「救急キット」の正体は、裸体の妊婦および胎内の胎児。壁に両手両足を張り付けられた無防備な罪人(妊婦)を拷問し、胎児を引っ張り出して食らうことで体力を回復する。マウスを左クリックして妊婦のお腹を殴り蹴ることで、回復量が増える。

ステージをひとつクリアすると、ハブエリアに移動する。ここでは次に挑むステージを選んだり、武器・防具を購入したり、気晴らしに人間を拷問したりできる。デーモンのありがたいお言葉を聞きながら骨タバコを吸う一服シーン、得体の知れない虫をスポンジがわりにして身体を洗う入浴シーン、ベッドでつかの間の休息を取る睡眠シーンなど、いろんなシチュエーションのサキュバスを眺めることが可能。ただ、淫魔だからといって、そう簡単に淫らな行為に及ぶわけではない。外見が気に入らない人間には「キスする価値もない」と言って暴行を加え、急所を引きちぎる場面もある。

モザイク処理は弊誌編集部が追加


前作『Agony』は禍々しい地獄描写がセールスポイントとなっており、映像面での表現は高水準のものに仕上がっていた。しかしながらステルスやパズル、悪魔への憑依メカニックといったゲームプレイの面では視認性や操作性の悪さがネックとなり、リリース後にかなりの調整が入ることとなった。スピンオフ作品となる『SUCCUBUS』は、アクション性に力を入れつつ、画面を全体的に明るくし、行き先を明確にすることで、ストレス要因を削ぎ落としている印象。デモ版を遊んだ限りだと戦闘は大味だが、ゲームプレイではゴア表現、カットシーンではエロ表現を磨き上げ、長所を伸ばそうとしていることが感じ取れた。

モザイク処理は弊誌編集部が追加


サキュバスとなり暴れまわる『SUCCUBUS: Prologue』はSteamにて無料配信中。製品版『SUCCUBUS』のリリース時期は未定となっている。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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