マイクロソフトは、新作タイトルを紹介する「Xbox Games Showcase」を放送。その中で『Avowed』を発表した。対応プラットフォームはXbox Series X/PC。Xbox Game Passにも含まれるという。1分22秒ほどのトレイラーが公開されており、ティザー的な発表がなされた形。開発を手がけるのは、Obsidian Entertainmentだ。
『Avowed』は、一人称視点で展開されるRPGだ。舞台となるのは、Eoraと呼ばれるファンタジー世界。詳細は不明であるが、この世界では戦争が起こっているようだ。戦争が帝国を築き、英雄たちを王/王女へと変えていった。だがいつしか人々は誓いを捨ててしまった。主人公はそんな世界にて、剣と魔法を操り戦っていく。
現在公開されている情報はかなり限られているが、舞台となる世界Eoraがひとつキーワードになるだろう。というのも、その場所はObsidian Entertainmentが手がけた人気作『Pillars of Eternity』シリーズに登場した世界なのだ。世界観の共有などがなされているのかもしれない。一人称視点の本作で描かれるEoraは、これまで見下ろし視点で描かれていたEoraと大きく異なることだろう。
Obsidian Entertainmentは、2003年に設立されたスタジオ。初期の『Fallout』シリーズに携わったスタッフが在籍しており、『Fallout: New Vegas』の開発元としても知られたスタジオだろう。これまで『Pillars of Eternity』シリーズや『Tyranny』といった見下ろし型のクラシックなRPGを手がけてきたほか、最近では一人称視点のRPG『アウター・ワールド』を開発し成功を収めている。2018年にマイクロソフトに買収されており、現在サバイバル・アドベンチャーゲーム『Grounded』も制作中。RPG開発において定評のあるスタジオだ。
『Avowed』については「An Epic First-Person RPG(壮大な一人称視点RPG)」と銘打たれており、大きなスケールの作品になることは間違いなさそうだ。Twitterのリプライ欄やYouTubeのコメント欄では、『The Elder Scrolls』シリーズのライバルになることを期待する声が大量に寄せられている。今では一人称視点のファンタジーRPGはかなり減っており、大規模なRPGを作れる実力と体力のあるメーカーは少なくなってきている。Obsidian Entertainmentの実力とマイクロソフトの資金力なら、ファンタジー大作RPGを作ることができる。また、『The Elder Scrolls VI』のリリースもかなり先であると予告されている。そうした背景もあり、『The Elder Scrolls』のライバルになることが期待されているのだろう。
『Avowed』は、Xbox Series X/PC向けに発売予定。詳細については、今後の情報公開を待っておこう。