マイクロソフトは7月24日、今後の新作タイトルを紹介する「Xbox Games Showcase」を放送。この中で『Halo Infinite』のキャンペーンモードのゲームプレイを初披露した。
本作は、Xboxを代表するFPS『Halo』シリーズの最新作。マイクロソフト傘下の343 Industriesが、新たな独自ゲームエンジンSlipspace Engineを用いて、Xbox Series X/Xbox One/PC向けに開発中だ。今回のゲームプレイは、Xbox Series X上でリアルタイムで動作させた内容になっているとのこと。
前作『Halo 5: Guardians』では、スパルタンロック率いるファイアチーム オシリスが、シリーズの主人公であるマスターチーフの捜索をおこなうという内容がメインだったが、『Halo Infinite』ではマスターチーフがふたたび主役となる。すべての希望が失われ人類の運命が危うくなった状況の中で、マスターチーフがこれまで対峙した中でももっとも冷酷な敵に立ち向かう、シリーズ屈指の大きな展開のあるストーリーを描くという。
約8分間にわたって披露されたゲームプレイデモでは、2019年に公開されたトレイラーで見られたペリカン降下艇Echo-216のパイロットと共に地上に不時着するシーンからスタート。カットシーンでは、マスターチーフを救出してからトラブル続きであることについて、パイロットがマスターチーフに詰め寄る。するとマスターチーフは、Banishedを止めなければ家に帰ることは叶わないと諭す。Banishedは、RTS『Halo Wars 2』にも登場した勢力のことだ。パイロットは、スリップスペースにて超光速航して戦場から離脱するための物資を探すことを主張するが、マスターチーフは対空砲の排除が先だと述べ、協力し合うことを求めた。そしてシームレスにゲームプレイへと移行している。
ゲームプレイでは、3か所に配備された対空砲の排除を目指すミッションの一部が紹介された。マップ画面では、いくつものエリアが存在する広大な世界が用意されていることがうかがえる。マスターチーフはおなじみワートホグに乗って近くの巨大施設へと向かい、接敵すると初期装備しているMA40アサルトライフルや、入手した武器に切り替えてバトル。降下ポッドから襲ってくる敵から新武器VK78 Commandoを入手するなど、短い時間の中で多彩な武器を使い分けていることが印象的だ。また、バリケードのような「ドロップウォール」を張る場面も見られ、これも新装備のひとつである。
ゲームプレイにおいて特に目を引くのは、同じく新たな装備である「グラップルショット」だろう。左腕からロープの付いたフックを撃ち出し、高所へと登ったり、離れた場所にあるアイテムを引き寄せたり。敵に撃ち込めば、一気に距離を詰めることも可能だ。『Halo』シリーズはアクション性の高さが特徴だったが、ゲームプレイの幅がさらに広がりそうだ。
そしてデモの終盤では、Banishedに所属するブルート族の指揮官Escharumがホログラムにて登場。人類をたやすく苦境に陥れ、Haloリングは今や自身の支配下にあると語る。そして、Banishedを率いるAtrioxのために戦っているとし、その前に立ちはだかろうとするマスターチーフに対して敵意をむき出しにしている。
今回のデモで披露されたのは、本作のごく一部のエリアでのバトルであった。全体としては、シリーズの前2作のマップを足したものよりも、さらに数倍広いマップを用意しているそうだ。従来以上に自由度の高い探索が可能で、その中ではBanishedの拠点をさまざまな方法で攻略したり、隠されたリワードを探したりといったゲームプレイを楽しめるという。
『Halo Infinite』は、Xbox Series X/Xbox One/PC(Steam/Microsoft Store)向けに、今年のホリデーシーズンに発売予定。本作にはキャンペーンモードのほかに、マルチプレイモードや、マップ作成モードであるフォージも収録される予定で、こちらの情報は後日案内するとのことだ。