パブリッシャーのTeam17は7月21日、ローグライクRPG『Crown Trick(不思議な王冠)』の新規トレイラーを公開した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語にも対応予定。海外ではNintendo Switch版も発売されるようだ。リリース時期は2020年Q3(10〜12月)とされている。
『Crown Trick』は、命を宿した不思議な王冠に導かれた主人公Elleが地下を探索するRPGだ。本作のダンジョンは自動生成され、入るたびにそのかたちが変わる。一般的なオープンマップの作品と異なり、本作では小さな部屋の中の敵を撃破しないと進むことができないのが特徴だ。戦闘はプレイヤーが動いた分だけ敵も行動するターンベース制のため、じっくり作戦を練りながら進めることができる。うまく罠をかわして有利な戦略を導くことが必要不可欠だ。
迷宮の奥へ進むと、水・炎・氷・風・毒・土などの魔法元素属性を反映した地形が現れる。これらをスキルを組み合わせることで、大きなダメージを繰り出すことが可能だ。油だまりに火を放ってモンスターを焼き払ったりり、雷と水を組み合わせて相手の群れを感電させたり、必殺の組み合わせは無数に存在する。何と何をかけ合わせれば効果的に敵を一掃できるか考え出すことも本作の醍醐味だ。
探索を進めると、「Familiars」と呼ばれる上級スキルをもった手強いモンスターが出現する。これらに打ち勝つことで能力を手に入れ、さらなるレベルへ到達することが可能だ。このほか冒険を助ける要素は多岐にわたる。数十種類のアクティブ/パッシブスキルやアイテムを使いこなして戦いを潜り抜けよう。さまざまな効果を発揮するレリックは170種類以上にもおよぶという。さらに武器は9つのカテゴリに分けられ、好みのスタイルで選ぶことができる。縦一閃で敵を貫く槍や四方をまとめてなぎ払う斧など、得物を使いこなせるかどうかはプレイヤーの戦略次第だ。各フロアのパズルを解き、強力なボスを破ってダンジョンの奥底へと道を拓こう。
悪夢の王国をさまようさなかで、囚われた冒険者を見つけることもある。彼らを助けることで、死亡時の復活拠点「Hall of Reincarnation(輪廻の広間)」でさまざまなサービスを受けることが可能となる。たとえば錬金術師の女性Barbaraは、 エリクサーのキャパシティや回復量などのアップグレードを行ってくれる。風変わりなお面の銀行員Steinは獲得できる通貨の増加や死亡時のロスト軽減など、お金にまつわるサービスを行ってくれる。このほか武器強化をしてくれる鍛冶屋のBrockや地下には似つかわしくない(?)おばあちゃんのAmandaまで、多彩な顔ぶれが力を貸してくれるという。
なお本作でアップグレードの通貨となるのが「Soul Shards(魂の欠片)」と呼ばれる結晶だ。水晶の中の緑色は彷徨える悪夢の意識そのものだという噂もあり、集めることで夢を実現することができる。したがって Soul Shardsがあるほど強化ができるのだ。ただし、いちど悪夢の王国に入ると魂は消えてしまうため、出発前にNPCと話して準備を整えておくことが肝心だ。
開発を手がけるのは、上海のテンセント傘下にあるゲームスタジオNEXT Studios。死神としてピタゴラ装置で人の命を奪う『Death Coming』や2台で1組のロボットを操作する協力アクション『Biped』など独創的な作品を送り出してきた。本作は5月に行われたクローズドベータテストや6月のSteam Game Festivalにおけるデモ配布など、さまざまなかたちでユーザーからのフィードバックを取り入れている。最新の情報はDiscordチャンネルで入手できるため、興味があればチェックしてみよう。なお現在はitch.ioでデモ版を入手することが可能だ(こちらの対応言語は英語・中国語のみ)。
『Crown Trick』は、PC(Steam)向けに配信予定。リリース時期は2020年Q3(10〜12月)とのことだ。