PS4『ゴースト・オブ・ツシマ』では、プレイスタイルによって天候が変化する。何気ない自然にも意味がある
今月7月17日より発売され、盤石の評価を獲得しつつある『ゴースト・オブ・ツシマ』。全国で品薄傾向になるなど、数多くの人々が対馬旅行を楽しんでいる。本作においては、天候がその旅を彩る。晴れの草原に、雨の山。嵐の川。あらゆる気候が境井仁の旅を彩ることだろう。実はこの天気については、遊び手のプレイスタイルが関係しているようだ。GameSpotのインタビューにて判明している。
本作においてプレイヤーは、正々堂々と戦う侍とは異なる、冥人としてミッション遂行可能。騙し討ちや飛び道具の使用など、手段を問わず敵を排除するスタンスは冥人プレイと位置づけられるだろう。侍プレイと冥人プレイは柔軟に使い分けられるため、暗殺を繰り返して敵陣に乗り込み、本拠地に入ってから正々堂々と勝負することも可能だ。
本作ではどのように敵と戦うかによって、物語の展開は変化しないと語られていた(PlayStation.Blog)。侍らしくしても冥人道を進んでも、物語展開は同じだと。しかしながらこの度、冥人プレイをすれば天候に変化が生まれる仕様が明かされた。『ゴースト・オブ・ツシマ』のディレクターであるNate Fox氏はGameSpotのインタビューの中で、天候についてコメント。「極端に冥人プレイをしていれば、嵐がきやすいようにスクリプトされていますよ」と語った。
侍としての誉を捨て、冥人として暗殺を繰り返して戦えば、心が淀んでいく。激しい風が吹き、稲妻が光り、雷が訪れる。仁の心境が、そうした嵐として表現されるのかもしれない。雰囲気は暗くなり、ある意味では冥人としてのプレイを促進することだろう。Fox氏は、「極端に冥人プレイをすれば嵐がきやすくなる」とだけ語っているので予想となってしまうが、このロジックでいえば侍プレイをすれば晴れやすくなる、といった天候変化が用意されている可能性はあるだろう。
なお一部攻略サイトでは、こうした天候が戦闘に及ぼす影響を指摘している。たとえば曇りならば敵に見つかりにくくなり、雨ならば見つかりづらくなるほか雨音により敵の聴覚が低下。晴れならば見通しがよいなど。気まぐれに移り変わっていると認識していた天気が、実はゲームプレイによっても変化するもので、ゲームプレイに影響を及ぼすものであったとすれば、かなり興味深い現象だと言えそうだ。
ちなみに仁は、笛を吹くことで天候を変化させることが可能。笛の音色によってさまざまな天気を呼び出すことができるほか、笛の音色を増やすにはこおろぎを集める必要がある。より自由に天候を操りたい方は、道中にてこおろぎを見逃さないようにしておこう。