顔面岩転がしアクション&タワーディフェンス『ロック・オブ・エイジス: メイク&ブレイク』Steam版配信開始&紹介
パブリッシャーの3gooは7月21日、『ロック・オブ・エイジス: メイク&ブレイク』をSteamにて配信した。価格は3090円で、日本語表示に対応する。本作は、チリのインディースタジオACE Teamが手がけるタワーディフェンス&アクションゲーム『Rock of Ages』シリーズの最新作だ。本作では、アメリカのデベロッパーGiant Monkey Robotと共同開発した。
本作は、巨大な顔面岩を転がして、障害物を突破しながらステージを進み、敵の城門を破壊することを目指すアクションゲーム。そして、同様に攻撃してくる敵の顔面岩から自らの城門を守るタワーディフェンスゲームでもある。モンティ・パイソン風に描かれる、西洋史に登場する歴史上の人物たちによる、ブラックユーモアたっぷりのストーリー展開も魅力のひとつだ。
もっとも基本的な「戦争」モードでは、対戦相手との1対1の戦いに臨む。ステージは同じ形のものが2つ用意されており、ひとつはプレイヤーが攻撃するために進むもの、もうひとつは敵の攻撃から防衛するためのものだ。自機である顔面岩はクールダウンとしていちから削り出す作業が必要なため、その間に防衛ステージ内に、敵の顔面岩を妨害する防御ユニットを設置していく。塔や壁を築いたり、顔面岩を足止めする動物を配置したり、あるいは投石機など顔面岩を攻撃するものや、通過した顔面岩をステージ外に放り出す罠なども用意されている。
もちろん敵もこうした障害物を設置しており、顔面岩が用意できたら侵攻開始。ステージをゴロゴロ転がりながら、防御ユニットを避けたり破壊したりしながら進んでいく。障害物やギャップはジャンプして飛び越えることが可能。ステージによってはショートカットも利用できる。そして、最後に待ち受ける敵の城門に体当たりしてダメージを与えるのだ。すると、ふたたび顔面岩を削り出し、防御ユニットを設置するフェーズへと進む。これを繰り返し、先に相手の城門を破壊した方が勝利となる。
なお、防御ユニットの設置にはコストが必要となり、攻撃時の内容によって毎ターン収入を得られる。相手の障害物を破壊するなどするとより多くのお金を得られるが、自らの顔面岩がダメージを受けたりタイムロスに繋がる危険もある。
勢い余ってステージ外に落ちてしまうとタイムロスになるため、慎重に進みたい。一方で、城門に体当たりする際には、スピードがある方がより大きなダメージを与えられる。「戦争」モードは敵との競争でもあるため、攻撃時には大胆さも求められるだろう。
防衛に関しては、戦略的にユニットを配置していくことが肝要。ステージのレイアウトも頭に入れながら、敵の顔面岩の速度を落とす工夫をこらすことで、顔面岩にダメージを与えるチャンスが増え、攻撃力を削ぐことに繋がる。ショートカットの利用を防いだり、うまくトラップに誘導するような配置も有効だろう。防御ユニットは数多くの種類が用意されており、ゲームを進める中でアンロックされていく。
また、顔面岩にもさまざまな種類があり、こちらもアンロック要素のひとつだ。攻撃力やスピードなどのステータスが異なるほか、特殊なアビリティを備えるものもある。中には球体ではなく不規則な転がり方をするものも。削り出す時間もそれぞれ異なるため、プレイスタイルに合ったものを選ぶと良いだろう。
ゲームモードにはほかに、対戦相手とレースをする「障害物コース」モードや、爆弾が爆発する前に対戦相手の武器庫を破壊する「タイムトライアル」モード、より多くのターゲットを破壊する「スキーボールダー」モード、限られた資源で城門を守る「ユニットチャレンジ」モード、防御ユニットを駆使して自陣を守る「雪崩」モードなどが用意されている。最大4人でのオンラインマルチプレイも可能だ。
そして、本シリーズにおける最大の新要素としては、プレイヤーが自由にステージをデザインできる「作成」モードが導入された。顔面岩のスタート地点から敵の城門まで、ステージの幅や長さ、高さ、傾きなどのほか、防御ユニットの配置を含め、コースセッティングを思うままに作成可能。テーマを変えれば、環境の雰囲気をガラッと変えることができ、作成したステージはオンラインで共有できる。ほかのプレイヤーが作成したステージに挑戦することも、本作の楽しみ方のひとつとなるだろう。
『ロック・オブ・エイジス: メイク&ブレイク』は、Steamにて配信中。なお、本作はPS4/Nintendo Switch版の国内リリースも予定されており、こちらは8月20日発売予定だ。ダウンロード版のほか、パッケージ版も同時発売される。