『Hyper Scape』パッチ0.4配信。爆破武器のサルボとコモドを下方修正、マインに対処できるよう地雷のHPやスピードにも調整が入る

『Hyper Scape』パッチ0.4配信。爆破武器のサルボとコモドを下方修正、マインに対処できるよう地雷のHPやスピードにも調整が入る。基本プレイ無料のバトルロイヤルFPS『Hyper Scape』は、現在オープンベータを開催中だ。

Ubisoftは7月17日、『Hyper Scape(ハイパースケープ)』パッチ0.4の配信を開始した。同作はPC版のオープンベータテストが開催中の、基本プレイ無料バトルロイヤルFPS。今回のアップデートでは、サルボやコモドといったエイム要らずの爆破武器や、プレイヤーに頻用されているマインハックの下方修正が適用。ゲーム終盤、クラウンを持ったままエリア外に移動して逃げ切れてしまう問題も対処された。


武器のバランス調整

サルボEPL 

発射速度が115RPM(Rate Per Minute)から90RPMに低下
爆発範囲が4.5Rから3Rに縮小
爆発感知範囲が0.7Rから0.55Rに縮小
被弾時のブッシュバック効果が45%低減
与ダメージが22/22/22/22/28から27/27/27/27/34に増加

ボムランチャーのサルボEPLは屋内で絶大な効果を発揮する爆破武器。ただ、プレイヤースキルがなくても容易に使いまわせることや、屋内で適当にグレネードをばらまく絨毯爆撃を受けることにストレスを感じるプレイヤーは多かった様子。フィードバックを受けて、有用性を維持しつつも、よりエイム力や発射タイミングを問うように調整が図られた。

コモド

至近距離での与ダメージが大幅低下
爆発範囲が2.5Rから1.5Rに縮小
与ダメージが22/22/22/22/28から25/25/25/25/30に増加

プラズマ・ブラストランチャーのコモドは、サルボと同様、もう少しプレイヤースキルを求める武器になるよう調整された。特に敵とゼロ距離にまで近づいて地面に向かって撃っているだけでも高ダメージを与えられる点が見直された。一番近い距離だと、5/5/5/5/6にまで与ダメージが落とされている。

ヘックスファイア

テクニカルテスト時から高性能武器として知られ、バランス調整が施されてきたガトリングガンのヘックスファイア。コントローラー操作時のエイムがあまりにも楽になる不具合が発見されたとして、修正が適用された。

ハックのバランス調整


リヴィール

探知距離が50mから60mに変更
探知角度が40度から50度に拡大

リヴィールの探知範囲が拡大されたことで実用性が高まった。なお補足として、リヴィールとインビジブルは互いのカウンターとして機能している。リヴィールはインビジブル状態の敵を探知し、インビジブルはリヴィールによる探知状態を解除する(リヴィールイベント含む)。後に出した方の効果が優先される。

マイン

追尾地雷のHPが90から75に低下
追尾地雷の加速度が8から6に低下

オープンベータが始まって以来、使用頻度や有用性が大幅に上昇したというマイン。調整前よりも、爆発を食らう前に破壊する猶予ができている。

ウォール

クールダウンが10/9/8/7/5秒から12/11/10/9/7秒に増加
持続時間が120秒から25秒に短縮

ウォールは防御手段としてだけでなく、積み重ねることで狙撃スポットを自作するといった使い方がされている。手軽に強ポジションを維持できてしまうことを防ぐため、クールダウンを長くしつつ、持続時間が大幅に短縮された。

アーマー、スラム、ショックウェーブ

ショックウェーブのクールダウンが9/8/7/6/4秒から10/9/8/7/5秒に増加

スラムのクールダウンが10/9/8/7/5秒から12/11/10/9/7秒に増加(テレポートのクールダウンと一致させるため)

アーマーの持続時間が6秒から5秒に低下

*コンソール版『Hyper Scape』は近日中に配信されると告知されている(「Very soon」と4回も繰り返していることから、配信はかなり近いのだと考えられる)


武器とハック以外にも、ゲームイベントおよびゲームモード関連での変更が適用された。ゲームイベント関連では、サプライクレートイベント発生時、HUDアイコンに2つのクレートを表示するよう変更(距離によるHUD表示制限なし)。なおゲームイベントで投下されたサプライクレートには、完全融合された(最大限まで強化された)ハックと武器がひとつずつ、確定で入っている。回復キットイベントについては、回復キットを拾った際の回復量が40HPから120HPに上昇した。いずれもプレイヤーとTwitch視聴者の双方にとって、より価値のあるイベントにするための調整だ。

またゲームシステムに関わる部分では、エリア外ダメージがマッチ全体を通してわずかに上昇。マッチ終盤でクラウンが出現するショーダウン時には、ダメージ倍率が5倍から7倍に上がっている。クラウン保持者のクールダウンペナルティも33%から50%に上昇。今回のパッチが適用される前には、クラウンを持ったままエリア外に逃げて、アーマー、ヒール、ウォールで守り切るという戦い方ができてしまっていた。今回のエリア外ダメージおよびクールダウンペナルティの上昇には、そうした戦術を防ぐ狙いがあるのだろう。そのほか、敵の位置を示すPingの持続時間が20秒から7秒に、通常Pingの持続時間が8秒から7秒に短縮された。

不具合の修正項目としては、チームメイトの蘇生動作が途中で止まってしまう問題や、ショーダウン中に一部セクターにてエリア外ダメージ倍率が正しく適用されない問題が解消された。武器の切り替え時に発生する各種問題も対処されている。そのほかの変更・修正内容はパッチノートにて確認可能(本稿執筆時点では英語のみ)。UbisoftのバトルロイヤルFPS『Hyper Scape』は現在PC版のオープンベータテストを開催中。将来的にはPlayStation 4/Xbox One向けのリリースも計画されている。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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