Battlestate Gamesは7月16日、現在ベータテスト中の『Escape from Tarkov』の暫定的なパッチノート0.12.7を公開した。パッチ0.12.7ではマップCustomsが拡張され、ShorelineにScavボスが登場、グレネードランチャーが追加されるなど数多くの変更が予定されている。パッチ0.12.7を紹介するティザービデオも公開中だ。
パッチ0.12.7の目玉となるのはCustomsの拡張だ。マップ全体がオーバーホールされ、約3割ほど広くなる。南部の工場地帯と建設現場が拡張され、探索可能な建物が多数配置される。建物の上には固定機銃が設置され、新たに追加されたエリアにはCustomsのボスReshalaがスポーンすることもあるという。
Shorelineには新たにScavボスSanitarが出現する。もともと医者の経歴があるこのキャラクターは、タルコフ市が閉鎖されてからShorelineでギャングを結成。彼は戦闘においては自身の医師としてのスキルを積極的に活用し、自分や味方を回復する。回復速度は非常に早く、味方NPCを守るため回復アイテムをドロップするなどユニークな行動をとることも特徴だ。またSanitarは自家製のものを含むさまざまな薬剤や刺激薬を自身に注射して戦う。彼の持っているオリジナルの刺激剤はプレイヤーも使うことができ、強力な効果を期待できそうだ。
AIの動きも改善され、より人間らしい行動を取る。AI操作のScavは落ちているアイテムを拾うようになり、死体を漁って武器を取って装備する。非戦闘時は飲食を行い、マガジンを時折チェックし、ほかのScavに出会うと挨拶をして友好的な態度を示す。もしほかのScavが敵か味方か分からない場合、しばらく銃を向けて友好的かどうか調べるようだ。判断能力も改善され、危険な場所を避けるようになる。プレイヤーにたいしてポジションが有利な場合、グループでプレイヤーを襲撃することもあるという。
新武器として「FN GL40 Grenade launcher」と「 Mossberg 590A1 Shotgun」が追加される。グレネードランチャーは非常に強力な装備である一方で、値段も相当に高額にすることでバランスをとるということだ。弾薬についてもグレネードランチャー用の弾薬がいくつかと、.45 ACP弾と9×19mm弾のバリエーションが追加される。.366弾だけは特別で、架空の弾薬.366AP-Mが追加されるという。貫通力の少なさから冷遇されてきた.366弾だが、.366AP-Mは貫通力が42でダメージ90と実用的な弾薬になりそうだ。
以上パッチノート0.12.7を抜粋して紹介してきた。ほかにも胸部のHPが5ポイントだけ増加して、80から85になることが予定されている。弾薬によっては胸部を撃って一撃でキルできていたが、これが出来なくなる弾薬もでてくるだろう。まだまだスキルの追加や、レイド前の通報機能など多くの変更が予定されている。詳細はこちらのパッチノートを確認していただきたい。