『Apex Legends』シーズンクエストのラストに待ち受ける演出が話題に。噂される新レジェンドの正体と、新マップ実装の布石

 

現在シーズン5が進行中の『Apex Legends』。同シーズンの開始にあわせては、ローバの参戦やレジェンド・武器のバランス調整のほか、シーズンクエスト「壊されし亡霊」なる新要素も追加。その中では、これまで1週間ごとにひとつずつクエストが解放されてきたわけであるが、ついに本日7月15日、最後のクエスト「灰は灰に」への挑戦が可能となった。そして現在、同クエスト内に用意されたとある演出が、新レジェンドおよび新マップ登場を示唆しているとして注目を集めている。なお、以下の文中にはネタバレ要素も多く含まれる。自身の目でクエストの演出を見たい方は、ここで引き返すことを推奨する。


今回話題となっている『Apex Legends』のクエスト「灰は灰に」は、シーズン5の開始時から1週間ごとに展開されてきた、一連のシーズンクエストに終止符を打つもの。これまでのシーズンクエストといえば、敵クリーチャーとの戦闘やアイテムの回収など、メインのPvPモードでは味わえないPvE要素のあるゲームプレイが用意されてきた。本日追加された最後のクエストも、今までのクエストと同様の形式がとられている。ただし最後ということもあってか、演出については何かを強く匂わせるような内容となっており、そのラストでは意外な人物が登場。多くの謎を残しつつも、今後のゲーム内の展開について、プレイヤーに推測の余地を与えるかたちでシーズンクエストは締めくくられる。

前述した最後の演出は「灰は灰に」の最終盤、スラムレイクから地下に潜り込み、そこからしばらく進んだ先で見ることができる。ミッションを達成するべく、謎の地下施設にたどり着くレジェンド。その中心部には、ロボットの身体と思わしきものがパイプに繋げられ、ぶら下がっている。ロボットには頭部と片足がなく、その様子はかなり不気味。近づくとインタラクトが可能となっており、表示されたボタンを押すと、バンガロールはおもむろにロボットの頭部を取り出す。頭部を取り付けられたロボットは突如身体をくねらせ、「僕を怒らないで」と連呼。そして、最後にロボットはこうつぶやく。「ようこそ、オリュンポスへ」。


結局ロボットは何者なのか、オリュンポスとは一体どういった場所なのか。一見すると釈然としない終わりを迎える「灰は灰に」であるが、実は先の2点に関してはすでに答えが出ている。まずは最後のロボットついて。その正体は『タイタンフォール 2』に登場した人造人間「アッシュ」だ。彼女は同作のキャンペーンモードにて、ヴィンソン・ダイナミクス社により復元された女性指揮官として、主人公の行く手を阻むキャラクター。そんなアッシュの見た目と、今回のクエストに登場したロボットの姿を見比べてみよう。黒い瞳。グレー色の肌。まったくと言っていいほど同じである。さらに、クエスト完了時に完成するアーティファクト(ロボの頭部)のこめかみには「ASH」のネームも印字されている。つまり『タイタンフォール 2』に登場したアッシュが、今回『Apex Legends』内のクエストにて、再びその姿を見せたわけだ。

次にアッシュが最後につぶやいた場所、オリュンポスについて。これは、ライフラインとオクタンの故郷にあたる惑星のようだ。その根拠は「灰は灰に」完了時のクエストログにある。同ログ内では、ライフラインとオクタンがオリュンポスについて会話しており、その最後でオクタンは「あそこは俺らの…故郷なんだ」と口にしているのだ(なお公式の設定上では、両者の故郷名はプサマテとなっている)。また一連の会話の中では、オリュンポスでの戦いに臨むライフラインと、それを嫌がるオクタンの様子が描かれており、オリュンポスが次なる戦いの地となることがそれとなく示唆されている。


前述したアッシュの登場と、オリュンポスをめぐる会話ログは、プレイヤーのあいだで瞬く間に話題となり、一時は「アッシュ」がTwitterのトレンド入りしたほど。『Apex Legends』に、同作と世界観を共有する『タイタンフォール』シリーズのキャラクターが初めて登場したこと、そしてオリュンポスでの戦いがほのめかされたことで、ファンの新シーズンにかける期待は急上昇。次のシーズン6では新レジェンドとしてアッシュが参戦し、さらにオリュンポスを舞台とした新マップも実装されるのではないかと、多くのプレイヤーが推測しているわけだ。確かに、最後のクエストが完了してもなおまだ多くの謎が残されていることを踏まえると、アッシュの登場やオリュンポスと呼ばれる惑星の明示が、手の込んだシーズン6への布石である可能性は高いと言えるだろう。

しかし、公式からシーズン6についての情報が明かされていない以上、アッシュの参戦や新マップの実装は現時点で憶測の域を出ない。もしかするとアッシュは、あくまでゲスト的な立ち位置で登場しただけであり、オリュンポスについては、ゲーム内の世界観を補強する用語として使われているだけなのかもしれない。つまるところ、アッシュが新レジェンドとして抜てきされるのか、またオリュンポスが新マップとして実装されるのか、今はまだ何もわからないということだ。

*英クエスト名「Ashes to Ashes」とアッシュがかけられていることを発見するユーザーも現れている。


ともあれ、『Apex Legends』に『タイタンフォール 2』のキャラクターが登場したという事実は非常に興味深く、今後何らかの大きな展開を予感させる演出であることには違いない。オリュンポスについても、クエストログ内にてライフラインが「開催地なら、行くだけさ」とも話していることから、ライフラインとオクタンの故郷が、キングスキャニオン、ワールズエッジに続く3つめの戦地となることを強く期待させる。

また『Apex Legends』においては、現行シーズンの終わりが近づくたびに、新シーズンにかかわるティザー要素がマップ内に仕込まれてきた。今シーズンでは、そうした要素はクエストに組み込むという方針が採られているとも考えられるだろう。はたして、今回噂として浮上しているアッシュ参戦やオリュンポスの実装は、シーズン6にて実現するのか。いろいろな妄想膨らむ「灰は灰に」は、本日15日よりプレイ可能。トレジャーパックを必要数集め、これまで配信されたクエストをすべてクリアすることで挑戦できる。また、クリア後には特別な武器チャームも入手可能だ。