パブリッシャーのDRAGO entertainmentは7月13日、現在開発中の『Airport Contraband』のティザートレイラーを公開した。本作は、空港を舞台にセキュリティのプロとして働く、空港保安検査員シミュレーションゲームだ。
『Airport Contraband』にてプレイヤーは空港保安検査員となり、田舎の小さな空港から大都市の巨大空港までさまざまな現場を渡り歩き、空の旅の安全を確保する仕事に従事する。仕事内容もまたさまざまであり、まず挙げられるのは密輸品がないかの検査だ。武器や麻薬、偽造通貨、あるいは爆弾の材料や危険な化学物質など、目を光らせるべき物品は数多い。当然、そうしたブツは普通に持ち込まれるわけではないため、手荷物検査場にて乗客の鞄の表から裏までを隅々までチェックする。
自家用飛行機の利用客には特に警戒が必要である。民間の飛行機とは異なり、飛行機自体にブツを隠すことが容易いからだ。ジェット機よりもプロペラ機の方が、そうした隠し場所が多いという。飛行機の各部位を調べ、何かを隠していないかをチェックしていく。また、施設外に出て積み込み前の貨物を調べることも忘れてはならない。密出国しようと試みる企業重役が箱の中に潜んでいる可能性だってあるかもしれないし、ないかもしれない。
出入国審査もプレイヤーの仕事である。こちらでは物品ではなく、乗客自身をチェックすることになる。パスポートを受け取り、PCに読み込ませて情報を確認。本人と照らして怪しいところがないか調べ、またPCに表示されるその人物の過去の犯罪歴なども参考にする。
より大きな空港になるほど設備が充実しており、たとえば空港内の各エリアを映す多数の監視カメラの映像を、数十台のスクリーンにて扱うことも可能。不審な人物がいないか、あるいは指名手配犯が紛れ込んでいないかに目を光らせて、容疑者をマークしていく。すると同僚が現場に赴くという流れだ。どの空港であっても基本的な仕事の内容は変わらず、そうした高度なシステムが利用できないなら、昔ながらの方法で対処しなければならないという。時には賄賂や暴力に直面することもある。
本作は昨年発表されていたが、しばらく続報がなかった。当時は今よりもはるかにシンプルな内容だったため、小さな空港から近代的な空港へと順に体験していくようキャンペーンを拡大させ、またゲーム内要素も拡充していったそうだ。その新要素のひとつが、世界的な新型コロナウイルス感染拡大を受けて導入した、疫病やパンデミックへの対応である。プレイヤーは検疫の実施や、フライトのキャンセルによる空港施設の混雑、苛立つ乗客への対応などが求められる。
空港ではあらゆるスケジュールがタイトであるため、どの仕事も時間との戦いだ。手間取ってスケジュールに影響を与えるとペナルティを受けてしまう。また、十分な証拠なしに乗客をしょっ引くことも、誤認逮捕としてペナルティの危険性がある。もちろん、犯罪者を見落としてしまうことはもってのほか。プレイヤーのキャリアは、さらに早く終わりを迎えることとなるだろう。
効率よく仕事をこなすには、ほかの検査員NPCと協力することも重要。ただし、彼らは人によってスキルや性格が異なり、どうにも馬が合わないこともある。また、プレイヤーの仕事への評価が芳しくないと、優秀なNPCほど足手まといとはコンビを組むことを避けるようになるという。まずは自ら能力を証明しなければならない。
『Airport Contraband』は、PC(Steam)向けに2020年発売予定だ。