【UPDATE】任天堂の『スーパーマリオブラザーズ』が、オークションにて1200万円で落札される。ゲームソフトとしては過去最高額

オークションハウスHeritage Auctionsは、同社の主催するオークションにて『スーパーマリオブラザーズ』が11万4000ドル(約1200万円)にて落札されたことを発表した。

テキサス州に拠点を置くオークションハウスHeritage Auctionsは、同社の主催するオークションにて『スーパーマリオブラザーズ』が11万4000ドル(約1200万円)にて落札されたことを発表した。現地時間7月10日に開催されたComics & Comic Art eventにて落札されたとのこと。この額は、ビデオゲームソフトとしては世界最高の落札額であるという。

今回落札されたのは、1985年に発売されたNintendo Entertainment System向け(海外版ファミリーコンピュータ)『スーパーマリオブラザーズ』。レトロゲームの価値を採点する海外サイトWata Gamesは、今回の製品について9.4A+の評価をつけている。箱入りで未開封であることに加えて、Hangtabと呼ばれるものの状態が価値を左右しているようだ。

【UPDATE 2020/7/14 19:30】
ファミコンのネタ!!管理人のオロチ氏の指摘により、Hangtabにおける記述を削除。オロチ氏の許可を得た上で、同氏の発言を引用し、記述を加筆・訂正しました。誤った情報を掲載したことを、お詫び申し上げます。

オロチ氏によると、Hangtabとは、パッケージ裏側上部にある、商品をぶら下げるための部分だという。NES版『スーパーマリオブラザーズ』は1986年初期までシュリンク包装されておらず、ふたを丸いステッカーシールで止めていた。しかし1986年よりビニールでシュリンク包装するようになり、Hangtab部分が意味をなさなくなったという。その上で任天堂は新たなプラスティック製Hangtabを、上から取り付け。そうした結果、NES版『スーパーマリオブラザーズ』に4種類のバリエーションが生まれたという。この落札された商品においては、プラスティック製のものが貼られていた可能性が高いという。同製品におけるその他の希少価値の解説については、オロチ氏の記事を参考にしてほしい。

ゲームソフトが高額で落札されるケースにおいては、期間限定のシールや特殊な印刷、形状が伴っているものが多い。もちろん通常の未開封ゲームが高額落札されるケースもあり、昨年には『パルテナの鏡』海外版が9000ドル(95万円)で落札されている。とはいえ、1000万円に迫るような商品は、なんらかの特別な要素が付加されている。ちなみに同ステッカーがついた同じ製品が、2019年2月には10万ドルで落札されている(BBC)。

ちなみに最近のHeritage Auctionsでは、ポケモンカードもまた高額で落札されている(GoNintendo)。その名も「No.1 トレーナーカード」。1999年に実施された特定のトーナメントを優勝することで手に入る、世界にたった7枚しかないプロモーションカード。カードの保存グレードは最高ランクの「Gem Mint 10」がつけられており、こちらは現地時間7月9日に9万ドル(950万円)で落札されている。カードとしては機能せず、公式トーナメントを勝ち抜いて栄誉を称えることを目的としている。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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