『ウォッチドッグス レギオン』10月29日発売へ。「全住民操作可能」という野心的コンセプトのハッキングアクション新作

『ウォッチドッグス レギオン』10月29日発売へ。『ウォッチドッグス レギオン』は、「全住民操作可能」という野心的コンセプトのハッキングアクション新作。対応プラットフォームはPC/PlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X/Stadia。

Ubisoftは7月13日、同社のデジタルイベント「Ubisoft Forward」にて『ウォッチドッグス レギオン』の最新情報を発信。同作を2020年10月29日に発売すると発表した。あわせて最新のトレイラーを公開。民間軍事企業アルビオン、犯罪シンジケートといった敵対組織の紹介。民間人のリクルート、キャラクタークラスによるアプローチ方法の違いといったゲームの見どころを披露した。

オープンワールドゲーム『ウォッチドッグス レギオン』は、舞台を近未来のロンドンに移したシリーズ最新作。情報機関S.I.R.Sによる監視、腐敗した民間軍事企業による戒厳令布告、犯罪組織による非道な犯罪行為の数々。抑圧的なムードが漂うディストピアにて、プレイヤーはレジスタンスグループのデッドセックとして、ロンドンを人々の手に取り戻すべく奮闘する。

本作最大の特徴は、ロンドンの全住民を仲間にして操作できるというシリーズ史上もっとも野心的なコンセプト。タクシードライバー、元スパイ、違法ストリートレーサー、落ちぶれたボクサー、良いコネを持つ弁護士、怒り狂うおばあちゃんなど、ロンドンの住民それぞれに固有の外見、バックストーリー、個性、スキルが設定されている。物語の中心となる主人公はおらず、カットシーンではそれぞれの見た目や個性を反映し、フルボイスで登場。誰をレジスタンスに引き入れるかはプレイヤーの自由だ。プレイヤーが望めば、全員がおばあちゃんで構成されたハッカーチームにもできる。

*Alberto Mielgo氏によるショートフィルム

引き入れたメンバーはスキルやコスチュームをカスタマイズ可能。エンフォーサー、インフィルとレーター、ハッカーという3つのクラスからひとつを割り当てることができる。エンフォーサーは重武装の装備やショック性の粘着地雷スキルを有した戦闘員。インフィルトレーターは隠密行動のエキスパートであり、ハッキング兵器「透明」クロークを活用したステルス行動が可能。ハッカーは武装ドローンやスパイダーボットを操ることで自らの手を汚さずにミッションを遂行できる。なおどのクラスも、車両やカメラ、都市インフラへの基本的なハッキングはおこなえる。

デッドセックに加入できるのは最大40人(2020/07/13 6:00 国内プレスリリースにあわせて20→40に訂正)。いつでもキャラクターを切り替え可能で、移動式のファストトラベル地点として活用できる。なおパーマデスモードを選んで遊んだ場合、操作中に死亡したメンバーは戻ってこない。こちらが殺傷系の武器を使わなければ敵も殺しにかかってこず、鎮圧・逮捕を優先してくる。そのため非殺傷は仲間を失うリスクを軽減することにもつながる。各キャラクターは死ぬ前にダウン状態になり、その際に立ち上がって戦い続けるか、降伏して刑務所に入るか選択。前者の場合、復帰後にダメージを受け続けると完全に死亡。後者の場合、他のメンバーが脱獄させることができる。
【UPDATE 2020/07/13 6:25】
キャラクターのパーマデス制度は、通常ゲームモードでは適用されないよう仕様が変更された。パーマデスモードを選んだ場合のみ、上段落記載の流れでキャラクターが完全に死亡し得る。その場合、デッドセック加入メンバーが全滅するとゲームオーバー。なおパーマデスのない通常ゲームモードでも、一部キャラクターは死亡する場合があるという(公式サイト)。

ほかにも、住民を殺害するとその家族や仲間のデッドセックに対する評価が下がるといった、人を殺めることに明確なペナルティが設けられている。デッドセックに対する評価が低いキャラクターをメンバーに加えるには、まず勧誘ミッションにより評価を上げる必要あり。各キャラクターは、ビッグ・ベン、タワーブリッジ、カムデン、ピカデリーサーカス、ホワイトチャペルなど、さまざまなランドマークが再現されたオープンワールドにて、固有のスケジュールに従って1日を過ごしている。なお本作では最大4人のプレイヤーで挑む協力ミッションや、高難度のエンドゲームコンテンツも用意される。

『ウォッチドッグス』シリーズは、個人的な復讐劇を描いた1作目、デッドセックの仲間と協力して巨大企業に抗う2作目、そして人民が団結して戦う3作目と、徐々にスケールが大きくなってきている。「全住民操作可能」というアイデアのほか、ユーザー参加型の楽曲制作企画も取り入れている実験的な作品『ウォッチドッグス レギオン』。発売日は10月29日を予定。

対応プラットフォームはPC/PlayStation 4/Xbox One。PlayStation 5/Xbox Series X対応も予定しており、PlayStation 4版の購入者はPlayStation 5版を、Xbox One版の購入者はXbox Series X版を追加費用なしでプレイできるようになる。Xbox Series XとNvidia RTX搭載PCデバイスではレイトレーシングを提供。PlayStation 5版ではコントローラーのハプティック技術が活用される。
【UPDATE 2020/07/14 10:04】
ゲーム特典内容を更新。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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