ダンジョン探索RPG『アリアクロニクル』Steam向けに本日リリースへ。Nintendo Switch版も今冬リリース決定
パブリッシャーのCRESTは本日7月12日、RPG『ARIA CHRONICLE(アリアクロニクル)をSteam向けにリリースする。あわせて、今冬にはNintendo Switch版をリリースすることを発表している。
『アリアクロニクル』は、東京・新宿を拠点とするクレストと、韓国のインディースタジオSTUDIO N9のタッグが贈るダンジョン探索RPGだ。本作は、主人公のアリア役である久保ユリカさんをはじめ、国内の声優陣をキャストとした日本語ボイスにも対応しており、丁寧なローカライズがなされている。個性的なキャラクターが多数登場し、美麗なアニメーションによって豊かな感情表現が描かれる。
物語の主人公は、魔竜エニアリオスとの戦いによって歴史の大半が焼失された「タマゲリア王国」の姫であるアリア。王位継承者である彼女は、王家の伝統である「継承の儀式」を行うべく、巡礼の旅へ出る。王家に忠誠を尽くす聖騎士ティラと、幼い書記官ジェロムとともに辺境の村「ラテブラ」を目指す一行が目にしたのは、不気味な模様が描かれたトーテムだった。ラテブラに到着すると、領主であるタイラーが謎の失踪を遂げていた。事件の影には、トーテムと同じ模様の仮面を被った正体不明の組織「教団」の姿が。事件をきっかけに教団との戦いに身を投じていくアリアは、やがて過去の真実や自身に秘められた力を知ることとなる。
本作の戦闘にはターン制バトルを導入。各キャラクターにはジョブが割り当てられ、アリアのジョブはゲーム開始時にプレイヤーが選択できる。攻撃と防御を兼ね備えたウォーリア、味方の守護や回復能力に長けたパラディン、多属性の魔法を操るメイジ、近距離戦闘に優れたモンク、バフや回復が可能なコックなど、12種類の中から好みのジョブを選択しよう。
各クエストを遂行するダンジョンはエリアごとに区分けされており、ツリー状に表示されるマップを頼りに探索していくことになる。ダンジョン内にはバトルエリアのほか、ダンジョンの構造を把握できる地図や、宝箱や採鉱ポイントといったアイテムを獲得するオブジェクト、回復ポイントとなる篝火などが存在する。
エリア間を移動したり、特定の行動をとるとスタミナを消耗する。スタミナが切れた状態で任務を遂行すると、パーティーメンバーのメンタルが損なわれてヒステリー状態に。自分勝手に行動したり、任務を離脱する可能性があるため、ダンジョンでのスタミナ切れは避けたいところ。スタミナ残量に注意しつつ、無駄な動きを減らして効率よくマップを埋めていこう。各キャラクターは、障害物を破壊する「突破」や暗号を解読できる「伝承知識」、モンスターの位置を把握する「啓示」などの「探検スキル」を持っているため、それらも活用していきたい。ちなみに、ダンジョンはランダム生成されるため、クエストごとに異なるマップ構成が楽しめる。またクエストには「全地域を探索」といった追加目標があり、達成することで追加報酬を獲得することができる。
戦闘においては、なめらかなアニメーションが目を引く緊張感ある戦略バトルが展開される。パーティーメンバーは、前列・後列に5名まで配置可能。列ごとの専用スキルが存在し、前列はヘイトが上がり、後列は下がる。前列には体力とは別ゲージのアーマーも張れるタンク職や近接アタッカー、後列には遠距離アタッカーや回復職を配置するのが妥当だろう。戦闘画面右側には行動順となる「オーダー」が表示されており、攻撃・スキル・必殺技・アイテム・防御といったように、ターンが回ってきたキャラクターの行動を指定していく。行動順から戦略を見極め、出血などのデバフなども駆使して勝利を導こう。
戦闘に勝利することで、経験値やゴールド、戦利品を獲得。経験を積んでレベルアップすれば、ジョブごとの多彩なスキルが習得できるほか、パッシブスキルとなる「特性」のアンロック、そして「特質」が解放されることも。特質には攻撃力がアップするが、治癒量が下がるなど、メリットとデメリットが混在するものも存在する。気に入らない特質は削除することもできるが、高額な費用がかかるようだ。
街では、クエストの受注や装備・アイテムの製作が可能。クエストには反復クエストもあるため、キャラクター育成やアイテム収集を心ゆくまで楽しめる。酒場では、新たなメンバーとなる英雄を雇用することもできる。序盤からさまざまなジョブの英雄が滞在しているため、自身の戦略に応じたパーティー編成を組むことができるだろう。ただし、酒場で雇った英雄は戦闘中、戦闘不能である「昏睡状態」を放置していると、死亡して戦闘およびクエストから離脱してしまうため要注意。生き返らせるには聖堂で一定金額を支払う必要がある。
本作を手がけたクレストは、インデックス(現アトラス)でゲームディレクターを務めた梁俊模氏や、5pb.で音楽ディレクター、TOHO animation RECORDSにてレーベルヘッド兼チーフプロデューサーを務めた三上政高氏らが在籍。「次世代のIPプロデュース」を掲げ、コンテンツで世界を変えるという信念のもと、アニメ、映画、ゲームなどの幅広いコンテンツの企画・制作・運営などに携わっている。自由度の高い戦略システムを導入した本作を含め、今後のゲームコンテンツの展開にも注目したいところだ。
ダンジョン探索RPG『アリアクロニクル』は、本日7月12日よりSteamにて配信予定だ。