パブリッシャーのNaconは7月8日、ローグライトRPG『Rogue Lords』の新映像を公開した。デジタルショーケース「Nacon Connect」内で放送されている。PC(Steam)版が配信されるほか、海外向けにはPlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch版が発売されることが伝えられている。リリース予定時期は2021年とされており、日本語字幕・インターフェースに対応する。
『Rogue Lords』は悪魔となって自らの軍勢を率いるダークファンタジーゲームだ。かつてヴァン・ヘルシングを筆頭とするデーモンハンターに敗れた主人公は、地獄で力を蓄え復讐の機会をうかがっていた。一層の力を求めて生者の世界へ舞い戻った悪魔は、忠実な信者たちを引き連れいま一度復活を目指す。自動生成される3Dマップで探索を進め、先の大戦で失った魔性のアーティファクトを集めることが本作の目的となる。
戦闘はターンベース制で、敵の攻撃を予測しながら自陣のスキルコンボを繋げる戦略性が重視される。パーティは3人1組となっており、ドラキュラをはじめ多彩な悪の寵児を配下に加えることが可能。それぞれが固有のスキルをもっており、たとえばブラッディ・マリーは敵の背後に鏡を設置し、ダメージを反射して相手に与えることができる。ただしパーティの誰かが瀕死になると、プレイヤー自身の体力が表示される。この数値がゼロになるとその回の探索は終了してしまうので注意が必要だ。
戦闘において生者と同じ土俵で戦う必要はない。本作最大の特徴として、悪魔的な力を使うことでバトルのルールをねじ曲げることが可能だ。魂を消費することで特殊なインターフェースが出現し、敵の体力ゲージを直接上下させられるなど、規格外のパワーを発揮することができる。使いどころが難しいトリッキーな術だが、こうした反則技をいかに活用するかが攻略の鍵となる。歴々たるデーモンハンターや謎の組織サンクチュア・ルーメンなど、一枚岩ではない相手たちを制圧しよう。
Nacon Connect放送内では、本作のアートディレクターCamille Lisoir氏がコメントを寄せた。同氏によれば本作のモチーフとなったのは17世紀のニューイングランド。「セイレム魔女裁判」事件で知られる時代と地域だ。ティム・バートン監督作品をはじめとした数々のゴシックファンタジーから影響を受けており、中でも時代背景を同じくする「スリーピー・ホロウ」からは強いインスパイアを得ているそうだ(もちろん「首なし騎士」を仲間にすることもできる)。
本作は、『Call of Cthulhu』で知られるCyanide Studioが、同じくパリに拠点をおくLeikir Studioとタッグを組んで開発する。プロトタイプは何年も前から制作されており、Naconの力を得たことで満を持して世に送り出すことができるようになったという。『Rogue Lords』は2021年、PC(Steam)および各コンソール版が発売予定だ。