豪腕デスゲーム系シナリオライターamphibian氏がKEMCO退社。フリーで活躍の幅広げる

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シナリオライター・作家のamphibian氏は7月1日、所属していたKEMCO(株式会社コトブキソリューション)を、6月30日をもって退社したと発表した。理由は一身上の都合だという。同氏は「直近のプロジェクトを通し、力不足を痛感したためです。これ以上周りに迷惑をかけず野に下るのが妥当と勝手に判断しました」と説明している。会社とは話をし、円満に退職したという。KEMCOは6月25日に、リメイク作である『デスマッチラブコメ!』を発売。同作は、amphibian氏が深く携わったタイトルであった。新作が発売されたことを見届け退職したことになる。発売に際してKEMCOの公式サイトで公開されたブログにて「本作はじめ ケムコのノベルADVシリーズが 末永く御愛顧いただけることを祈っております」という意味深な文言をつづっていたが、退職の布石だったのだろう。


amphibian氏は、さまざまなアドベンチャーゲームを手がけるシナリオライター。KEMCOのアドベンチャーゲームシリーズを牽引してきた人物で、主にデスゲームなどの脚本づくりに定評がある。戦慄のデスゲームを描く『鈍色のバタフライ』、さらにデスゲームを掘り下げた『トカビトノセンリツ』。「告白されたら爆死する」という特異体質の男が主人公の『D.M.L.C. -デスマッチラブコメ-』。殺人ゲームに人狼ゲームを織り交ぜた同氏の代表作『レイジングループ』など。その後、となりのヤングジャンプにて連載されていた全4話の漫画「こっくり魔女裁判」で原案を務めたり、『Fate/Grand Order』のミステリーアンソロ本「カルデアの事件簿 file.02」に参加したりと、活躍の幅を広げていた。

amphibian氏の特徴は、デスゲームをテーマとしたシナリオの展開だけでなく、世界観の作り込みにもある。世界や設定を作り込み、膨大なテキスト量にてプレイヤーを圧倒する。脚本には何重にもわたるレイヤーが張り巡らされており、“クライマックスっぽいのに、全然終わらない”のは同氏の作品のあるあるだと言える。クリア後の補足エピソードなども膨大。高い評価を誇る『レイジングループ』については、かの奈須きのこ氏から絶賛を受けたことも記憶に新しい。最新作の『デスマッチラブコメ!』も、一見ラブコメかと思いきや、同氏らしい複雑怪奇な物語が導入されており、3000円の価格に見合う体験を届けてくれる(であろう)作品となっている。

今回の発表に際しては、「在職中に手がけたもの、その関連作、および、将来的に作ると発表していたものについては、amphibianの手を離れることとなります」とコメント。「個々の作品の計画について、KEMCOおよび各制作者様に問い合わせるのはお控え下さい。KEMCOおよび各制作者様の発表内容が全てだと思って下さい」とも語っている。昨年の東京ゲームショウにて、さまざまなプロジェクトが進行中であることを明かしていた同氏であるが、これらもamphibian 氏の手から離れKEMCOに委ねられるということだろう。理学にも知識があり、科学と文学の両面からシナリオづくりに尽力してきた同氏の、今後のさらなる活躍に期待しておこう。

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