ネオン鮮やかな中華サイバーパンク『SYN』のデモ映像公開。中国テンセント傘下の、モバイル版『PUBG』共同開発元が描くオープンワールドFPS

ネオン鮮やかな中華サイバーパンク『SYN』のデモ映像公開。中国テンセント傘下の、モバイル版『PUBG』共同開発元『SYN』というコードネームで開発 しているオープンワールドFPSだ。

中国テンセントはテンセントゲームズ(中国語:腾讯游戏)の年次カンファレンスにおいて、『SYN』というコードネームで開発されているPC・コンソール向けオープンワールドFPSのデモ映像を公開した。中国テンセント傘下のスタジオLightspeed & Quantum Studios(中国語:光子工作室群)により独自に制作されたという。国際ゲーム市場をターゲットに据えた本作はコンソール業界における傑作を探究しており、デモにおいてはスタジオの美的センスと技術的な促進が示されている。

『SYN』はUnreal Engineで制作され、リアルタイムでレンダリングされた作品だ。映像には中国語のカラフルなネオンに彩られた街並みが高精細に映し出され、アジアンなサイバーパンクの雰囲気を醸し出す。やがて映像内にはテックウェアをまとった女性キャラクターと、メカニカルな装備を背負ったヒョウやクマが登場。女性は操作キャラクター、動物たちはそのコンパニオンという立ち位置とのことで、キャラクターメイク画面で外見を細かく変更できる様子が観られた。

動画内コメントによればキャラクターは「写実的だがスタイリッシュ」を指向しているという。キャラクターメイクではさまざまなヘアスタイル・フェイスペイントが見られ、モデリングやテクスチャの精細さが見て取れる。細密に表現された髪はEpic Gamesとの協力のもと、独自のシステムで生み出されているそうだ。また素肌に見られるそばかすの質感や、メイクを施した際の塗料のディティールなど、皮膚の質感がきめ細やかに再現されていることがわかる。また車両も登場し、スポーツカーからタクシーに至るまで多様な乗り物から選択可能。車体にはポップなカラーリングや痛車風ペイントなど多様なカスタマイズを施すことができるようだ。

プレイヤーは3つの派閥のうちから1つを選ぶことができるという。膨大なキャラクターと車両の選択肢、またそのカスタマイズはオープンワールド内で行われ、キャラクターはユーザーの干渉でリアルタイムで変化する環境にインタラクトすることができるそうだ。本デモ映像は完成版ではなく、今後も開発が進められるとのこと。

Lightspeed & Quantum Studiosといえばモバイル版『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』をPUBG Corporationと共同開発していることで知られるスタジオだ。アジアン・サイバーパンクな世界観は完成度が高く、スタジオオリジナルの作品への期待が高まる。今後の展開を注意して見守りたいところだ。

Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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