すべてのモノになれるゲーム『Everything』開発者が200種類以上登場する動物の3Dモデルを無料配布。ゲーム制作などに利用可能
インディー開発者であり映画監督などの顔も持つDavid OReilly氏は6月22日、「Everything Library」を発表。自身が手がけたゲーム『Everything』のために制作した3Dモデルを無料公開した。
『Everything』は、哲学者アラン・ワッツのナレーションと共に、目に入るすべてのモノになれるインタラクティブゲーム。自動生成とAIによってシミュレートされた世界にて、細胞のようなミクロレベルのモノから、さまざまな動植物、あるいは車や建物、さらには惑星や銀河まで、あらゆるモノになることが可能。そしてそれぞれの目線で生き、また別のモノたちの声を聞くことなどもでき、生命観について考えさせられる作品だ。
本作に登場するモノは非常に膨大。開発者David OReilly氏は、10年以上をかけてその3Dモデルを制作したそうで、今回は第1弾「Everything Library 01 – Animals」として、動物にテーマを絞ったモデルを配布している。キリンや象、馬、ライオン、ワニ、鳥、カエル、バッタなど、動物だけとはいえ実に239種類にものぼる。個人で活動するアーティストにとって3D制作はお金がかかり、技術も必要であるため、無料ライブラリとして公開することで初心者の助けになればとOReilly氏は述べる。同氏は過去にも、自身のショートフィルム「THE EXTERNAL WORLD」にて制作・使用したキャラクターリグを無料配布したことがあった。
今回の「Everything Library 01 – Animals」は、.blend/.fbx/.glbおよびUnity形式にて配布。OReilly氏は、非常に軽量であるため、ゲームやアニメーション、AR、VR、その他各種デザインなどに簡単に利用できるだろうとしている。ソフトウェアライセンスはMIT License。指定の著作権・許諾表示を作品に記載することを前提に、無償かつ無制限に利用可能だ。詳しくは公式サイトを確認してほしい。今回は動物をテーマにした3Dモデルに限定されているが、今後さらにリリースしていく計画とのことである。
「Everything Library 01 – Animals」は、itch.ioを通じて無料配付中。ここから任意の金額をDavid OReilly氏に寄付することもできる。また、この3Dモデルが使用された『Everything』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/itch.io)およびNintendo Switch/PS4向けに販売中だ。日本語表示にも対応している。