『サイバーパンク2077』はPS5/Xbox Series Xの後方互換機能に早期対応へ。次世代機バージョンへの無料アップグレードも用意

 

CD PROJEKT REDは6月18日、『サイバーパンク2077』の発売日を9月17日から11月19日へと延期した。コンテンツもゲームプレイもすべて制作は完了しているが、それらは膨大であるため調整にさらなる期間を要するとのこと(関連記事)。この発表にあたっては、親会社CD PROJEKTグループは電話会議にて会見もおこなっており、その中で本作の次世代コンソールへの対応などについても語られた。

『サイバーパンク2077』の新たな発売日は11月19日。これはPlayStation 5がローンチを迎える「年末商戦期」であり、Xbox Series Xの発売時期である「2020年冬」にもあたる。具体的な日にちについては、SIE・マイクロソフト両陣営はまだ発表していないが、『サイバーパンク2077』は次世代機が登場するタイミングで“旧世代機”向けに発売する形となった。

この点についてCD PROJEKT社長のAdam Kiciński氏は、PS5もXbox Series Xも後方互換機能を備えており、両次世代機にてそのローンチ(day one)から本作がプレイ可能であるため、業績への影響は心配はしていない旨を述べている。また、後方互換機能を利用して本作をPS5/Xbox Series X上でプレイした場合は、PS4/Xbox One上でプレイするよりも見た目が良くなるともコメント。SIEもマイクロソフトも、具体的にどのタイトルが後方互換に対応するのかはまだ明らかにしていないが、Kiciński氏は『サイバーパンク2077』のPS4/Xbox One版の早期互換対応について一定の確証を得ているようだ。

PS5上でPS4ゲームをプレイした場合、より高い解像度でのレンダリングや、より高く安定したフレームレートでのプレイが可能になるとされている。これはXbox Series Xにおいても同様で、高速な内蔵カスタムSSDを活かしたロード時間の削減も期待される。

CD PROJEKT REDは、PS5/Xbox Series X版『サイバーパンク2077』も開発しており、こちらは2021年にリリースする計画だという。Kiciński氏は、より力強い(robust)アップデートになるとコメントしており、根本的な最適化を図る模様。そしてPS4/Xbox One版の所有者は、無料でアップグレードすることが可能であることが今回明かされた。これまでには、マイクロソフトが提唱するSmart Deliveryを活用し、Xbox One版からXbox Series X版への無料アップグレードに対応することが公式に発表されていたが、どうやらPSプラットフォームにおいても同様の取り組みをおこなうようだ。詳細については今後正式に発表されるだろう。

このほか、本作においてはローンチ後に何らかのマルチプレイ要素を追加する計画となっているが、今回の発売延期により、マルチプレイの導入時期も比例して後ろ倒しになったことが明らかにされている。

サイバーパンク2077』は、11月19日に発売予定。また6月25日(ポーランド時間)には、本作に関連する番組「Night City WIRE」が放送予定だ。