『あつまれ どうぶつの森』に“ケンタッキーあつ森支店”が登場。怪しげなカーネル・サンダースがうろつく


ケンタッキーフライドチキン(以下、KFC)は、マーケティング会社オグルヴィと共に『あつまれ どうぶつの森』内に支店をひらいたことを発表した。KFC Philippines主導の試みだという。世界のどこかの『あつまれ どうぶつの森』にて、KFCカラー全開の島が登場。ここを訪れることでユニークな島を見物でき、運がよければ実際のチキンが送呈されるという変わった試みだ。Ungeekなどが報じている。

KFC島はもちろん、カーネル・サンダースデザインに染め上げられている。白ヒゲオジサンの看板やタイルが無数に並べられている。メインディッシュであるチキンも存在感を放っており、テーブルの上にはバケットに詰められたチキンが置かれている。おいしそうなチキンやツイスターの写真やメニューの看板も立てかけられている。赤色に染まったソファでは、食事やお茶を楽しむことも可能。バーチャル空間なので、ソーシャルディスタンスに配慮する必要もない。ゲーム内でチキンを食すことはできないが、そこは果物などを食べておけばいいだろう。


KFC島の目玉はダイナーエリアだけでない。自然の多いエリアに行けば、KFCで提供されるチキンの秘訣となる、11種類の秘密のハーブやスパイスを発見できる。KFCの文字で形作られた島で、花に囲まれながら鶏肉と無縁の時間を過ごすのも一興だ。なおこの島では時に、怪しげでキュートなカーネル・サンダースが出歩いているという。彼はただの“なんちゃってサンダースおじさん”ではない。運良く彼に出会い特定のコードを教えてもらえれば、実際の店舗にてオリジナルチキン8ピースパック(2000日本円相当)をもらえるのだ。


ユニークな島を楽しめるだけでなく、運がよければ実際のチキンがもらえるというKFC Philippinesによる興味深い試み。この島は、6月17日から22日までオープンしているという。毎日配られているパスワードを入力することで、同島に訪問することが可能だ。このパスワードはKFC Philippines のFacebookページで手に入る……のだが、残念ながら同ページは日本からアクセスしても日本KFCへとリダイレクトされる仕組みとなっている。おそらくフィリピンのみを対象としたキャンペーンなのだろう。
【UPDATE 2020/6/17 11:30】
Facebookのオプション機能の「地域を変更」項目でフィリピンに地域を変えることで、KFC PhilippinesのFacebookページにアクセスすることは可能のようだ。なお現時点ではパスワードは配布されていない。

とはいえ、一連の試みはKFCらしい取り組みだ。研修用VRゲームや恋愛ゲームを開発したり、挙句の果てには次世代ハードウェアを発表するなど、ゲーム業界にてやたらとアナーキーな立ち回りを見せる同社ならでは。『あつまれ どうぶつの森』を使った販促としては、ファッションブランドなどがマイデザインを用いたマーケティングを進めている。外食産業もまた、同作を用いて存在感を見せられるかもしれない。


なお日本KFCは本日より「デラックス チキンフィレサンド」を新発売。カーネル・サンダース秘伝の11種類のハーブ&スパイスで味付けしたジューシーな国内産チキンフィレを使用し、サクサクのハッシュポテト、スライスした濃厚なチェダーチーズ、スパイシーなコブソース、新鮮なレタスを一緒にライ麦パンで挟んだ特別なサンドになっているという。価格は500円(ポテトとドリンク付きのセットは800円)。数量販売商品であるので、食してみたい方は最寄りのKFCなどに行ってみるといいだろう。