牧場再建シム『Ranch Simulator』発表。お金を稼いでボロボロになった牧場を本格リノベーション


パブリッシャーのExcalibur Gamesは6月13日、牧場シミュレーターゲーム『Ranch Simulator – The Realistic Farm Building and Agriculture Management Sandbox(以下、Ranch Simulator)』を正式発表した。対応プラットフォームはSteamで、2021年の早期アクセス配信が予定されている。

『Ranch Simulator』は、本作のやたら長いサブタイトルでも示されているとおり、牧場の発展・経営を目指するオープンワールド牧場シミュレーターゲームだ。祖父の代では栄えていた牧場。しかしいまは老朽化が進んでしまい、ただの荒野と化している。このままでは牧場を営んできた一族の努力ごと水の泡だ。そんな中プレイヤーは、牧場にかつての活気をもたらすべく、土地の再建や家畜の飼育、さらには動物の狩猟などにも挑んでいくこととなる。

牧場の再建にあたり、まず必要となるのは家屋のリノベーションだ。ゲーム開始時点ではボロボロの家屋。屋根のひさしは崩れ、壁の色はくすみ、外の仕切りは所々壊れている。本作ではそんなボロ家を改築するべく、さまざまな建築用具や建材が用意されているようだ。発表とともに公開されたトレイラー内では、壊れた家のパーツを取り外す様子などが確認できる。リノベーションを重ねていき、見違えるほど綺麗な家にしていきたいところだ。


ただし、再建にはやはりお金がかかるようで、プレイヤーはお金を稼ぐために畜産業にも取り掛かることとなる。畜産では、牛やニワトリ、豚などの動物を飼育。そして納屋の建設もおこなう。引き取った家畜の健康状態は、日々のエサ・水やりに左右されるようだ。また、こうした日々の業務を欠かさず丁寧な飼育を心掛けることが、繫殖の成功にもつながるという。家畜を増やしていき、安定的な収益の確保を目指すのだ。

稼いだお金は、家屋の再建に必要な道具のほか、車やガレージの購入にも使用可能。特に車は、牧場の再建において大きな助けとなるようだ。トレイラー内には、トラクターの運転シーンも収められており、オープンフィールドをスムーズに移動する様子がうかがえる。そのほか本作では、牧場の敷地外に出向いての狩猟もおこなえるようだ。具体的にはライフルを持って鹿を追跡したり、熊を狩ったりできるという。ただし飢えたオオカミなど、凶暴な動物も存在するようで、狩りにおいてプレイヤーには、鋭い観察力と安定した銃さばきが求められるとのことだ。


農場・牧場シミュレーター作品といえば、牧歌的な世界観を受け持つタイトルが多いなか、『Ranch Simulator』は、かなりリアル志向な印象。本作のゲームプレイにおいては、実際に牧場経営者になった感覚を味わえそうだ。そんな本作を手がけるのはロシアのインディースタジオToxic Dog。過去には不倫をテーマにしたマルチプレイゲーム『Catch a Lover』などをリリース。同作がクセの強い内容となっていただけに、『Ranch Simulator』もまたユニークな一面を持った作品となるかもしれない。

『Ranch Simulator』は、Steamにて2021年に早期アクセス配信予定。早期アクセス期間については8~12か月間を予定しているといい、正式リリースに向けては乗り物・動物の追加や牧場の拡張などを実施していくとのことだ。