老人箱庭ゲーム『Just Die Already』の『デススト』パロディ映像公開。ゲームの説明はせず、なぜか小島秀夫氏に向けたおふざけ文章をつらつらと書く


スウェーデンのゲームスタジオDoubleMooseは6月14日、デジタルゲームイベント「Guerrilla Collective」にて、『Just Die Already』のティザー映像を公開した。映像は、「小島秀夫、私の番号のブロックを解除してください」という一文と、Low Roarの「I’ll Keep Coming」のようで微妙に違う楽曲とともに始まる。

画面に映し出されるのは、浜辺に並ぶ無数のカニの死骸と、四肢が切断された男性の死体。その先にはトイレのスッポンと酒瓶、そしてサム……ではなくうつ伏せで倒れた素っ裸のおじいちゃん。目覚めた老人が周囲を見渡すと、 目前には海岸沿いの街が広がっていた。そう、これは2016年6月に公開された『デス・ストランディング』E3 2016ティザートレイラーのパロディだ。

*実際の『デス・ストランディング』E3 2016ティザートレイラー

同ティザー映像には新情報がなく、完全なおふざけに走っている。映像の最後でも、「小島秀夫、あなたはとってもクールな方だと思います。友達になってください。ノーマン・リーダスも、私のような内気な人間にぴったりの、すばらしい友達になってくれそうです。でも、なかなかあなたに連絡が取れません。もしかすると、うっかり私の番号をブロックしちゃったのかもしれませんね」という、これまたゲームとまったく関係のない文章を並べている。

その後も「メガネは必要ないのですが、あなたとまったく同じメガネを持っています。丸メガネのやつが私のお気に入りです。あと、私の身体も70%が映画でできています。あなたのお気に入りはどれですか?そういえば6年ほど前、“ゴートシミュ”ゲームのクレジットにあなたの名前を入れました。本当ですよ、調べてみてください」と続く。ある意味、小島秀夫氏に捧げたティザーだ。ちなみに『Goat Simulator』のクレジットにはたしかに「EXTRA SPECIAL THANKS」として「HIDEO KOJIMA」の名が含まれていた。

なぜ『Goat Simulator』の名が出てくるのかというと、『Just Die Already』は『Goat Simulator』の元デザイナーが在籍するスタジオが開発しているからだ(関連記事)。Steamストアページにて「さっさとくたばれ」と訳されている同作は、老人ホームを追い出されたおじいちゃんおばあちゃんとなり、街中で暴れまくる箱庭ゲーム(old people mayhem sandbox game)。ゆとり世代が働かず、年金を受け取れなくなった現役引退世代は老人ホームから追い出されてしまう。そんなおじいちゃんおばあちゃんたちが、街中で危険なチャレンジに挑み、退職手当を受け取るために励む。
【UPDATE 2020/06/14 7:50】一部表現が不自然であったため修正。

ただし、歳を重ねたことで身体はガラスのようにもろくなっている。骨はボキボキ折れるし、四肢は容易くもげてしまう。そのもろさを楽しむのだ。ハチャメチャな物理演算による珍妙な挙動が楽しめるゲームであり、四肢切断表現といったグロ表現もあり。子供向けではないが、おバカなパーティーゲームとして楽しめそうだ。『Just Die Already』のリリース時期は2020年夏(Steam)。日本語字幕/インターフェイスにも対応する予定である。