『Baldur’s Gate 3』のSteam早期アクセス配信は8月開始予定。『D&D』第5版にもとづくターン制バトルRPG

『Baldur’s Gate 3』のSteam早期アクセス配信は8月開始予定。『Baldur’s Gate 3』は、『D&D』第5版にもとづくターン制バトルRPG。

ゲームスタジオLarian Studiosは6月14日、デジタルゲームイベント「Guerrilla Collective – Digital Games Celebration – Day 1」にて『Baldur’s Gate 3』の早期アクセス配信時期を発表。2020年8月にSteamおよびStadiaでの早期アクセス配信を開始「するかもしれない」と伝えた。

新型コロナウイルスの影響により断定はできないが、順調にいけば8月に配信できるという。懸念材料としては、モーションキャプチャー、パフォーマンスキャプチャーといった現地で人が集まる必要のある工程が挙げられている。これらが問題なく進めば、8月の配信に間に合うとのこと。

初代『Baldur’s Gate(バルダーズ・ゲート)』は、ファンタジー・テーブルトークRPG『アドバンスド ダンジョンズ&ドラゴンズ』第2版をベースにしたRPGとして、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(以下、D&D)を販売しているWizards of the Coastから正式ライセンスを得て1998年に発売された。その後はBioWare開発のもと『Baldur’s Gate II: Shadows of Amn』『Baldur’s Gate II: Throne of Bhaal』と新作リリースが続いたが、しばらく休眠状態に。そして2019年6月、『Divinity: Original Sin』で知られるLarian Studiosが待望の新作を開発中であるとアナウンスされた。

『Baldur’s Gate 3』は、最新のDivinity 4.0エンジンを採用しており、Larian Studiosの過去作を超える探索・実験の自由度およびリプレイ性の高さを誇る。キャラクターの言動によって変化する、仲間との関係性およびNPCの反応といった人間関係の描写追求は変わらず。Larian Studiosの過去作から進化したグラフィック、パフォーマンスキャプチャーを用いたシネマティックなカットシーンや会話シーンなど、映像表現もリッチになっている。

同作のゲームプレイ映像は2020年2月のPAX Eastにて初披露された(関連記事)。『D&D』第5版のルールに基づいたターン制バトルRPGだ。ただ、キャラクター単位のターン制ではなく、敵パーティーのターン、味方パーティーのターンの2者にまとめられており、自ターン中にはどの順番でキャラクターを動かしてもいい。スキルチェック発生時には実際に20面ダイスを振るという、『D&D』らしい演出も見られる。

新作の舞台となるのは、シリーズおなじみのフォーゴトン・レルム。時系列としては前作から100年が経過しており、物語は過去作をプレイしていない方でも馴染みやすいよう配慮されているという。精神を操るマインド・フレイヤーの手によって、脳に幼生(Tadpole)を植えつけられた主人公は、不思議な力を宿すことに。ただし、放っておけばTadpoleに脳を食われてマインド・フレイヤーに変成してしまう。一刻も早くTadpoleを取り除く方法を探さねばならない。そうした共通の目的を有す、Tadpoleを植えられた者同士で協力しあうのだ。

同作はソロプレイおよび最大4人でのCo-opに対応。早期アクセス開始時点では、ゲームの第1章、6種類のクラスがプレイアブルになる(ファイター:バトルマスター、エルドリッチ・ナイトウィザード:力術、防御術、ローグ:アーケイン・トリックスター、シーフ、レンジャー:ハンター、ビースト・マスター、クレリック:生命、光、欺瞞の領域、ウォーロック:フィーンド、グレート・オールド・ワン)。新規キャラクターではなく、オリジン・キャラクター5体から選択することも可能。

開発陣によると、映像初披露時からグラフィックや戦闘、カメラワーク、イニシアチブの仕様などを改善。現地時間6月18日にはさらなるゲームプレイ映像が公開されるとのことだ(公式Twitch)。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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