『バイオハザード ヴィレッジ』の詳細について語られる特別映像が公開。実機プレイ映像やインベントリ画面などもお披露目

 

カプコンは6月12日、『バイオハザード』公式YouTubeチャンネルにて、『バイオハザード ヴィレッジ』開発者によるスペシャルメッセージ映像を公開した。本作は昨日放送の「PS5- THE FUTURE OF GAMING SHOW」内で発表されたシリーズ最新作。メッセージ映像内では、その新タイトルにおける舞台設定や、ゲームシステムの一部詳細などについて語られている。

今回の映像では『バイオハザード RE:2』『バイオハザード7 レジデント イービル(以下、バイオハザード7)』などでプロデューサーを務めたPeter Fabiano氏および神田剛氏の2名による特別メッセージが公開。実際のゲームプレイ映像も交えられながら、『バイオハザード ヴィレッジ』における世界観やシステムの一部について言及されている。まず本作の舞台に関してはPlayStation.blogでも触れられていたとおり、『バイオハザード7』から数年後の世界となるようだ。ベイカー邸での事件から時が経ち、平穏な日常を取り戻した主人公のイーサン。しかし、本作でイーサンの日常は再び混沌へと突き落とされるという。

イーサンの日常を崩壊させた人物はなんと、クリス・レッドフィールド。複数の『バイオハザード』シリーズ作品に登場するS.T.A.R.S.の隊員だ。前作ではDLC『End of Zoe』などで勇姿を見せていたが『バイオハザード ヴィレッジ』では一転、その姿には暗い影を落としている。彼に一体何があったのか。映像内でも紹介されているクリスのキーアートからは、険しくもどこか深い悲しみさえ漂わせる表情がうかがえる。


また本作のタイトルに含まれる「ヴィレッジ(村)」は、“もう一つの主人公”とも言えるほど重要な存在となるようだ。映像内では、そうした村にフォーカスを当てた複数のアートが披露されている。死体が吊るされる木々。朽ちたカカシが佇む寒村。薄暗くも格調高い屋敷など、いずれのビジュアルもかなり不気味。テイストとしては『バイオハザード4』に近いものを強く感じさせる。おそらくプレイヤーは、これらのロケーションを探索していくことになるのだろう。

次に『バイオハザード ヴィレッジ』のシステム面について。本作のゲームプレイは、前作『バイオハザード7』と同様、一人称視点で展開される。Fabiano氏によると、本作では次世代のアイソレートビューが取り入れられているといい、前作以上に操作キャラクターとの一体感あるゲームプレイ体験が味わえるようだ。

くわえて開発エンジンに採用される「RE ENGINE」は、パワフルな次世代機の力によってさらなる高みへ向かっているという。同エンジンはこれまで『バイオハザード RE:2』や『バイオハザード RE:3』をはじめ、『デビル メイ クライ5』にも採用されてきた。『バイオハザード ヴィレッジ』はPS5/Xbox Series Xに対応しており、次世代機の性能と「RE ENGINE」の組み合わせによって、また新たな体験が生み出されるだろうと神田氏は述べている。そして、新たなアプローチのサバイバルホラーを目指すタイトルとして、本作は開発されているようだ。


今回のメッセージ映像内では、実際の操作シーン、そしてアイテムインベントリ画面も披露されている。操作シーンでは、煌びやかなシャンデリアが飾られた宮殿のような場所を歩く様子が。注目すべきはそのグラフィックの美麗さだろう。特に金のシャンデリアに反射する光の表現は、本作が次世代機に対応していることを改めて強く感じさせる。またインベントリ画面については、『バイオハザード4』のようなアタッシュケース型の構成になっていることが確認できる。さらに右上にはコインのようなアイコンと、その隣に「100Lei」の文字も表示されていることから、何らかに使える通貨アイテムも用意されるのだろう。

以上が今回のメッセージ映像の概要となる。映像の最後では深い意味が込められているというキーアートも紹介されたが、鳥の巣の上に胎児のようなオブジェクトが乗せられたその見た目はまだ謎だらけ。さらなる情報は今年の夏の終わり頃に公開する予定だといい、前述のキーアート含め、『バイオハザード ヴィレッジ』の詳細は今後続々と明らかになっていくことだろう。

『バイオハザード ヴィレッジ』は、PS5/ Xbox Series X/PC向けに2021年発売予定だ。