『フォートナイト』クリエイティブモードで「一人称視点ホラーゲーム」開発中、近日公開予定。野心作に注目集まる


『フォートナイト』のクリエイティブモードで作成中の『P.T.』風ホラーゲームが注目を集めている。こちらは『フォートナイト』のクリエイティブモードで活動している、どぅ氏が近日公開予定だ。

『フォートナイト』はバトルロイヤルモード以外にも、「世界を救え」と「フォートナイト クリエイティブ」のふたつのモードで遊ぶことができる。後者のクリエイティブモードは、自分で作成したゲームをオンラインで公開でき、ほかのプレイヤーと遊ぶことができるモードだ。自分の島の中でオブジェクトを自由に組み合わせることが可能で、ゲームのルール自体も好きなように決められる。バトルロイヤルモードの射撃や建築練習、脱出ゲーム、プロップハントなど、プレイヤーのアイデア次第でどんな使い方もできる。

どぅ氏はクラン「Riddle」に所属しており、主にクリエイティブモードで作品を投稿しているクリエイター。Twitterに投稿された映像では「FPSホラーゲーム」と紹介され、暗い廊下を一人称視点で探索する様子が映し出されている。不気味な雰囲気の室内を、懐中電灯の光を頼りに進むゲームとなっているようだ。

この廊下の内装には見覚えがある人も多いはず。なぜなら、小島秀夫氏が2014年に発表したホラーゲーム『P.T.』の舞台となる屋敷の内装とそっくりに見えるからだ。どぅ氏が近日公開するホラーゲームは、『P.T.』を強く意識した作品となりそうだ。原作である『P.T.』では、幽霊のいる屋敷の廊下を何度もループしながら進んでいく。『サイレントヒル』のプレイアブルティーザーとして配信され、その後も多くのフォロワーを生んだカルト的なゲーム。どぅ氏の作品も同じ廊下をループしつつ探索することになるのだろうか。映像を見たところ、廊下の角に配置されたランプや小道具類の再現度も高い。

『フォートナイト』のクリエイティブモードでは、そのほかにも多数のアイデアあふれる作品が生まれている。同じくどぅ氏が手がける「One Room」はフォートナイト クリエイティブ公式アカウントから、おすすめの島として紹介されたお墨付き作品。こちらもホラー色が強く、屋敷の中の廊下をループしつつ歩く『P.T.』フォロワー的な要素もある。毎ループごとに世界は少しだけ違う様子になっており、時には謎を解きつつ先へ進むハイクオリティな島だ。クリエイティブコードは、ソロ【8542-4232-9358】マルチが【6224-1782-0392】となっている。ホラー作品なのでぜひともソロで挑戦してみてほしい。

クリエイティブでは、建築作品やゲーム制作だけでなく音楽表現にも挑戦しているプレイヤーも多くいる。ミュージックブロックを使って人気の曲をカバーしたクリップも、SNSやYouTubeで人気があるようだ。ミュージックブロックを上手く配置していくことで、シンセサイザーのように遊ぶことができる。タイルには打楽器やピアノ、ギターのような音が用意されており、複数のタイルを再生バーで同時に鳴らしたり、テンポを変えて再生したりと機能も充実。『マインクラフト』の音符ブロックなどに近い機能かもしれない。

polichilen氏とルクミル氏は、ミュージックブロックを使った作品をSNSやYouTubeに投稿している日本のクリエイター。直近の作品はサントラの評価も高い『マリオカート8 デラックス』のコース、ネオクッパシティのBGMをミュージックブロックで演奏するビデオだ。ネオンが輝くダウンタウンの中、複数のトラックが自動で再生される様子は圧巻。BGMのクオリティはもちろん、コースの雰囲気の再現度も高く、ミュージックビデオとしても楽しい。島のコードは公開されていないが、上に貼ったYouTube動画をぜひ見ていただきたい。