NetEase Gamesが東京に次世代家庭用ゲーム向けのスタジオを設立。「桜花スタジオ」にて日本のモノづくり生かす
NetEase Gamesは6月5日、次世代家庭用タイトルを開発するためのゲームスタジオ「桜花スタジオ」を設立したと発表した。同スタジオの拠点は中国・広州と日本・東京。あわせて、東京スタジオにおける採用をスタートしたことを発表している。
NetEase Gamesは、中国を拠点とするゲーム会社。『荒野行動』や『Identity V 第五人格』、そして『陰陽師本格幻想RPG』などを手がけている。既存のヒット作品を参考にしながらも、それぞれを独自性のある作品へと昇華させてきた。また『Detroit: Become Human』のQuantic Dreamや『Destiny』のBungieなどと資本提携するなど、実力派スタジオへの投資にも積極的な一面を持つ。
市場での存在感を高めつつある同社は、この度「世界中に優秀なゲームを広め、お客様の喜ぶ顔を見る」という精神に基づき、これまで以上に高品質の作品を生み出すためのさらなる一歩として、次世代家庭用ゲーム機向けのタイトル開発を開始するという。そのために設立されたのが「桜花スタジオ」であるというわけだ。
「桜花スタジオ」は、NetEase初の「家庭用ゲーム制作」が主目的となる開発スタジオ。次世代家庭用ゲーム機におけるタイトル開発に向け、日本において多くの家庭用ゲーム制作経験を持つディレクターをスタジオ長として招聘し設立したとのこと。同社がこれまでのゲーム開発経験で得た大規模スマートフォンゲームやPCゲームにおける実績や技術の蓄積と、ゲーム史に残る多くのタイトルを生み出した「日本的モノづくり」のノウハウや良いところを組み合わせ、次世代家庭用ゲーム機に向けた技術研究や、新たなタイトルの開発を進めていくそうだ。
日本のスタジオは東京の渋谷となるようで、2021年以降主力となる次世代ハードタイトルや、そのノウハウを活かした次世代スマートフォンゲームを制作するとのこと。アイデアを気軽に出し合えたり、仕様書での表現が難しい「アクションのてざわり」や「面白さ」について理解を深めていけたり、奥深く豊かな背景やキャラを作れたりなど、クリエイター自身も安心していいものを作り出せるような環境を実現するため、東京スタジオを設立したそうだ。在宅勤務や時短勤務を導入し、仕事と生活の両立を考えたワークライフバランスを実現できるようなフレキシブルな働きかたの選択もスタジオ運営に取り入れていくそうだ。
「桜花スタジオ」の渋谷拠点においては、現在コアスタッフを募集しているという。具体的な職種については、ディレクターやリードプランナー、リードエンジニアにグラフィックエンジニア、リードアーティストが募集されている。募集要件を見る限り、Unreal Engineを用いたゲーム開発を進めようとしているようだ。東京にスタジオを開き、大型タイトルの開発を進めるNetEase Games。どのような作品が生まれていくのだろうか。