『ポケットモンスター ソード・シールド』リベロ持ちのエースバーンが早速ランクマで大暴れ。一晩にしてすでに使用率7位

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株式会社ポケモンは6月2日、クラウドサービス「Pokemon HOME(ポケモンホーム)」にて、隠れ特性を備えたサルノリ、ヒバニー、メッソンの配布を『ポケットモンスター ソード・シールド』向けに開始した。夢特性とも呼ばれる隠れ特性を持つ個体は、ポケモンによって入手方法が異なり、限られている。『ポケットモンスター ソード・シールド』のサルノリ、ヒバニー、メッソンについては、夢特性個体はこれまで入手手段がなかった。このたび、DLC情報解禁と共に解き放たれた夢特性持ちの御三家ポケモンたちが、暴れだしたのだ。

その主役を飾っているのはやはり、夢特性リベロ持ちのエースバーン。ヒバニーの最終進化系であるエースバーンは、高いすばやさとこうげきによって、これまでの環境でも存在感を見せていた。大きな武器は、わざの打ち分け範囲の広さだ。先陣を切ってかえんボールで押し切るのもよし、とんぼがえりでサイクルを回すのもよし、ふいうちで縛るもよし。すばやさとわざ範囲を生かして、どんなポケモン相手でもある程度は仕事ができる強みを持つ。

そんなエースバーンが、獲得した夢特性リベロ。ざっくりといえば、かのゲッコウガの武器であった“へんげんじざい”と同じ特性だと言えば、意味が通じるだろう。いずれのわざを使用する際でも、自身のタイプのそのわざに変化させることができるというもの。打ち分け範囲の広いエースバーンのわざが、いずれも一致わざ(1.5倍)になるのだ。とびひざげりも、しねんのずつきも、アイアンヘッドも、とびはねる(ダイジェット)も、とんぼがえりも、エレキボールも1.5倍にて叩くことができる。具体的には、命の珠をもたせれば対戦環境に蔓延するカビゴンやエースバーン受けに出てきたギャラドスやドヒドイデまでも破壊できる。さらにタイプが変化することを利用して、弱点を隠すことも可能。またみがわりを入れておけば、できる仕事の幅は広がる。


特筆すべきは、このエースバーンは運用もそれほど難しくない点。すばやさとこうげきが高いので、リベロを備えつつわざ範囲は広くして、あまり何も考えずに、スペックの高さを生かして上から殴っているだけでも十分強い。リベロを得たことで、今まで対応できなかった範囲のポケモンも対応できるようになったことで、スターダム街道を突き進んでいる。

ランクバトルシーズン7においては、6月3日15時30分時点でエースバーンは使用率ランキング7位。シーズン7は6月1日開始ということもあるが、5月下旬は使用率で20位近辺をウロウロしていたエースバーンが、夢特性解禁され24時間経たずしてここまで使われるというのは驚異的である。6位のギャラドスを超えるのは時間の問題だ。また、これらのエースバーンのうちの77%の特性がリベロである。改めてリベロ持ちのエースバーンが暴れまわっていることがわかるだろう。エースストライカーでありリベロでもあるというのは、なんとも不思議な表現であるが、しばらくはエースバーンを目にする機会が増えそうだ。


一方で、エースバーンの時代が長く続くとは限らない。というのも、6月17日には『ポケットモンスター ソード・シールド』DLC第一弾「鎧の孤島」が発売され対戦を巡る環境が激変するからだ。新ポケモン(復刻わざ)、新わざ、新要素などが導入され、バトルシーンは大きく変化する。また「鎧の孤島」ではエースバーンはキョダイマックスできるようになり、専用わざのキョダイカキュウは相手の特性を無視するという性質を持つなど、強化される側面もある。環境の変化を経た後も、リベロエースバーンは生き残れるのかが注目されるところだ。またグラスメイカー持ちのゴリランダーやスナイパー持ちのインテレオンがどのように運用されていくかも、チェックしておく必要があるだろう。


昨年発売されてから、段階的なダイマックスポケモンの解禁がありつつも、徐々に対戦環境が硬直していた部分もある『ポケットモンスター ソード・シールド』。リベロエースバーンの台頭やDLCの発売によって新たな風がもたらされ、対戦はより刺激的になっていくはずだ。

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