タワーディフェンス・ローグライト『One Shell Straight To Hell』発表。皮肉屋神父が鉛玉で悪魔を祓うハードボイルドアクション
パブリッシャーのFeardemicは6月1日、デベロッパーのShotgun with Glittersが手がける新作『One Shell Straight To Hell』を発表した。PC(Steam)/コンソール向けに2020年の配信を予定している。本作は、変化するダンジョンに潜り込み、スキルや武器を駆使して悪魔の大群をなぎ倒すローグライトシューターだ。
主人公となる男はPadre Alexander。国際エクソシスト連盟に名を連ねるエクソシストであり、ヴァチカンTVの有名司会者であり、国際的に唯一の悪魔狩りライセンスを所有する聖職者だ。人の行いや悪魔の所業、ひいては神や教会にすら皮肉を吐いてはばからない不敵な人物だが、人生や悲劇に対する確かな洞察力でしばしば他者の心を打つ思慮深い男でもある。そんなPadreが任務に訪れるのがHalliwellという一家の館だ。彼らは代々この世と地獄をつなぐゲートを守ってきた族門だった。しかしゲートはあまりに長く静けさを保っていたため、屋敷の住人たちは使命を忘れ、血筋に託された重要な役割をおとぎ話として捉えるようになっていた。
Padreがやってきた館には魑魅魍魎が跋扈し、台所の引き出しひとつに至るまで取り憑かれている始末である。巨大な口を開いた呪いのグランドピアノから、死して久しい飲んだくれ海賊に至るまで、さまざまな亡者・悪魔がPadreを襲う。怒涛のデーモンの群れに対し、Padreは銃器と刃物を手に無慈悲に戦うのだ。
類まれなコンバット神父である彼はさまざまな得物を扱うことが可能だ。通常の弾薬を用いる銃はもちろん、信仰の力で威力を発揮する神聖な道具も扱える。さらには邪悪な武器に手を染めることもでき、自らの生き血と引き換えにそれらを振るうこともできるという。また本作ではスキルツリーが導入されており、それぞれの能力を高めることでより戦術の幅を広めることが可能なようだ。
そして本作はローグライトであるだけでなく、タワーディフェンス要素も兼ね備えている。探索が済んだら拠点を構築し、仲間に指示を与えたり罠を設置したりすることで、悪魔の侵攻を食い止めるのだ。ホールの入り口に自動クロスボウを設置して侵入する敵を一網打尽にするなど、俯瞰的な視点で戦略を練る必要がある。拠点はアップグレードするにつれ、「ちょっとした工場」といえるほど複雑でオートマチックな構造にすることも可能となるとのこと。
ちなみにPadreは、FeardemicとShotgun with Glittersのタッグによる昨年リリースの作品『The Padre』でも主役を務めている。Feardemicのマネージングディレクター・Scott Millard氏は、『One Shell Straight to Hell』と『The Padre』はここ12か月でもっとも注力してきた作品群であると語る。ゲーム自体がよい結果を残すだけでなく、主人公Padreも向こう数年で多くの機会を得るだろうと述べており、彼の物語のフランチャイズ化に積極的な様子がうかがえる。またShotgun with Glittersの共同設立者であるBence Zilahy氏は「私たちのお気に入りの神父の違った顔をお披露目できること、そして『One Shell Straight to Hell』で新たなジャンルに挑戦できることをとても嬉しく思います。ゲーマーのみなさんは、鋭意制作中の拠点防衛シューターでの戦闘の嵐を楽しみにしてください」とコメントを寄せている。
『One Shell Straight To Hell』はPC(Steam)/ コンソール向けに2020年の配信を予定している。また主人公Padreの活躍を描く過去作『The Padre』はSteamでPC / Mac向けに配信されているため、武装神父のシニカル・アクションに興味を抱いた人は先にこちらを遊んでみるといいだろう。