『ラブプラス EVERY』8月5日をもってサービス終了。愛らしさと単調さの狭間から脱せず

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コナミデジタルエンタテインメントは5月26日、『ラブプラス EVERY』を2020年8月5日14時をもって終了すると発表した。終了理由については「諸般の事情」とのこと。未使用の金リッチについては、サービス終了後に払い戻しをおこなうという。サービス開始が2019年10月であったことを考えると、1年持たず終了することになる。

『ラブプラス EVERY』は、iOS/Android向けとして配信開始された『ラブプラス』シリーズの最新作。「高嶺愛花」「小早川凛子」「姉ヶ崎寧々」3人のカノジョ候補から1人と恋人となり、共に日常を過ごしていく作品だ。配信前から延期を繰り返し、ようやく昨年10月末に配信が開始された。しかしながら、サービス開始直後に無限にログインボーナスを受け取れたり、リッチが消費されない不具合など、トラブル多発。11月から長期メンテナンスに入り、最終的なサービス再開は12月11日。最初から躓きに躓きを重ねていた。その後サービスは安定し、徐々にコンテンツを追加。Google Playの売上ランキング100位以内に顔を出すこともあり、人気が安定し始めたかと思われた。しかしながら、その後は飛躍できず今回のサービス終了が発表された。

筆者はサービス開始時からプレイしており、それなりの額を費やしてきたが、本作についてはコミュニケーションゲームとしては非常に優れていると感じていたし、その感想は今でも変わらない。テキスト量は多くバリエーションも豊富ですべてがフルボイス。用意されるCGやコスメも優れており、“カノジョ”に愛着が湧く恋愛ゲームになっていた。


一方でサービス開始時から問題視された単調さは拭えなかった。カードシステムを採用し、素材を集めてカードのスキルツリーをアンロックしていく。それ自体は良いのだが、ゲームプレイのメインとなる学校パートは、行動を選択しステータスを上げ決められた数字を満たす形式だった。コナミ恋愛ADVの伝統的な方式であるが、テンポは悪く戦略性もなく、進行をスムーズにする方法はカードを強化することのみであった。良いカードがなければ時間を費やしても天井がすぐ見える。要するに、育成の幅が広そうで狭かったのだ。またアニメーションが凝らされている関係か、ひとつひとつのコンテンツ選択にも待ち時間が存在し、サクサク遊べるタイトルとは言えなかった。

進行が単調という部分はリリース初期から指摘されていたが、用意されたイベントはどれも学校パートベースのもの。山形式になったミッションを登っていく季節イベントに、一度目標を殴って放置することが合理的で、バランス調整がたびたびなされた協力イベント。期間前からやたら煩雑なもぐらたたきミニゲームで準備をさせられたテストイベント、基本的に普段の学校パートと差異がない特訓イベントなど、開発陣の工夫が見えながらもベースシステムの限界を見せるアップデートが多かった。“カノジョ”たちの魅力は感じられるが、ゲームとしては苦痛という問題点は解消されなかった。


ガチャについても、10連で5000円弱と他作品よりもかなり高めで、気軽には手を出せない課金システムとなっていた。新タイプのガチャを導入するなど、マネタイズ手段は増やしていたが、やはり収益面でコナミの期待に沿うことができなかったのだろう。『ラブプラス EVERY』の終了により、シリーズの将来は不透明のまま。サービスは終了となるが、本作のヒロイン達は確かに輝いていた。また再び「高嶺愛花」「小早川凛子」「姉ヶ崎寧々」の3人に会える未来に期待したい。

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