Steam版『Detroit: Become Human』『Beyond: Two Souls』『Heavy Rain』発表、6月18日リリースへ。無料デモも配信中

 

Quantic Dreamは日本時間で5月26日、『Detroit: Become Human』、『Beyond: Two Souls』、『Heavy Rain-心の軋むとき-』の3作品を6月18日からSteamにて配信することを発表した。同スタジオ初となるTwitchライブストリームの中で明かされた。現在、3作品のSteamページより予約注文が開始しているほか、デモ版を無料でダウンロードすることができる。いずれの作品も当初はPlayStation向けに発売されていたが、昨年よりEpic GamesストアにてPC版時限独占の配信が開始していた(関連記事)。このたびのSteamへの対応は、Epic Gamesによる独占の期限が切れたことによるものだろう。

『Detroit: Become Human』は、人と変わらない外見と知能を持ったアンドロイドが開発され、社会に組み込まれた2038年デトロイトを舞台に描かれるアドベンチャーゲーム。アンドロイドによって人が労働力を手に入れた一方、人とアンドロイドの軋轢やアンドロイドによる事件など新たな問題も発生しており、そうした社会情勢を背景に人とアンドロイドの関わりや、命のあり方が紡がれていく。

『Beyond: Two Souls』は名優エレン・ペイジとウィレム・デフォーの共演により注目を集めた作品。霊体とつながる能力を有し数奇な人生を送る主人公ジョディ・ホームズの、出会いと喪失、愛情と裏切りが続く波乱万丈の人生を追っていくサイコスリラーアドベンチャーゲームだ。

『Heavy Rain-心の軋むとき-』は4人の主人公たちの視点から、4日間かけて「折り紙殺人事件」の真相を追っていくサイコサスペンス物である。プレイヤーの言動やQTE(クイックタイムイベント)の成否によりキャラクターの運命や物語の展開が変わっていく、インタラクティブなストーリーテリングにより注目を浴びた一作だ。今年2月に発売10周年を迎えている。

Quantic Dream共同CEOのGuillaume de Fondaumière氏はプレスリリースにて、「数か月前、より多くの人にもっと作品を知ってもらいたいと告知はしていました。」「Valveと新たにパートナーシップを結び、Steamを通して世界中の皆さんに「Heavy Rain™」、「Beyond: Two Souls™」、「Detroit: Become Human™」の世界を体験してもらえることになり、とても嬉しく思っています。」とのコメントを発表している。

また配信の中では、先日よりアナウンスされていたTwitch専用の拡張機能「Detroit: Community Play」についての詳細も伝えられた(関連記事)。こちらは『Detroit: Become Human』のチームスタッフがデザインしたシステムで、作中の要所で登場するさまざまな選択肢に対し、視聴者が投票でとるべき行動を選択できるというもの。最終的な判断はプレイする配信者に委ねられるが、ストリーマーとファンによるコミュニケーションの幅が広がる新機能となるだろう。

さらに近日予約が開始される『Detroit: Become Human』PC版コレクターズエディションについても触れられた。こちらは現在、新型コロナウイルスの影響で欧州連合諸国向けの発売に限られているものの、状況が落ち着き次第全世界への発売を予定しているという。特典にはゲームの主人公たちの限定ピン3点セットに加え、27cmの新作フィギュア「アンドロイド«Kara»」が同梱される。フィギュアのベースには円形LEDライトが備えつけられ、その上に回転式ロボットアームが生えた近未来的なデザインとなっている。この限定PC版コレクターズエディションの詳細は、近日公開予定とのこと。

またQuanticは同ライブストリームにて、公式オンラインストアのオープンも発表した。Quantic Dreamのロゴやカラーをあしらったグッズや、フランススタジオからのビデオゲーム作品を注文することができるという。公式オンラインストアの注文受付は欧州連合から開始され、翌月以降に全世界でも開始される予定だ。

Detroit: Become Human』、『Beyond: Two Souls』、『Heavy Rain-心の軋むとき-』は6月18日からSteamにてリリース予定で、現在は予約注文を受付中だ。同ページから無料デモ版を入手することができる。またPC版はEpic Gamesストア、PS4版はPlayStation Storeでも入手可能となっている。