デベロッパーのFrogwaresは5月26日、推理アドベンチャーゲーム『Sherlock Holmes Chapter One』を発表した。対応プラットフォームはPC/PlayStation 4/Xbox Oneおよび次世代コンソールで、2021年に発売する。
同スタジオは『シャーロック・ホームズ:罪と罰』や『シャーロック・ホームズ -悪魔の娘-』など、名探偵シャーロック・ホームズをテーマにした作品を数多くリリースしており、今回さらなる新作を手がけることとなった。ただし本作では、名探偵となる前の若かりし頃のホームズを描く、これまでにない試みをおこなうという。この頃の彼は、傲慢であったり無邪気な一面を持つ。しかし、伝説的な名探偵になるという運命は決まっており、本作を通じて彼の成長を追っていくことになる。
『Sherlock Holmes Chapter One』の舞台となるのは、地中海に浮かぶとある島だ。時は19世紀、21歳の若きシャーロック・ホームズは、母親が亡くなったことをきっかけに一族の邸宅があるこの島を訪れた。母親の死には謎があり、探偵として駆け出しだったホームズは自らの能力を証明しようと事件の解決に臨む。相棒となるのは、ワトソンではないもうひとりのジョン。ホームズの唯一の親友だとされているが、彼が何者であるのかもまた謎に包まれている。
本作ではオープンワールドを採用。活気のある島でパラダイスと呼べるような雰囲気がある一方で、腐敗政治と犯罪がはびこり、また保守的な島の住民は外部の人間との関わりを嫌う。困難な捜査が予想される中で街中を探索し、噂話を聞いて回ったり、時には変装なども駆使しながら手がかりを集めていくのだ。自由度の高い捜査が本作の特徴のひとつで、街の通りごとに異なる謎が仕込まれており、そうしたイベントが意外な形で進行中の事件に繋がっていくこともあるという。開発元はこれを「Global Investigation」と呼んでいる(Game Spot)。
捜査においては、些細な情報であれすべてをプレイヤーに提示する形を取っているそうで、街のあらゆる場所に情報が隠されている。それをどのようにして見つけ出し、事件解決へと活かすかはプレイヤー次第となる。これまでのシリーズ作にも登場したマインドパレス(推理空間)も用意されており、入手した証拠やジョンからの助言から推理を重ねて、事件についてのプレイヤーなりの結論を導き出すことができる。また島の住民は、真実と正義に対して独自の考えを持っており、真実を暴くことが必ずしも有益であるとは限らない。これを見極めるのもプレイヤー次第であり、その結果によってホームズの将来の姿を形作っていくことになるという。
そのほか、街の特定のエリアでは喧嘩をふっかけられることもあるという。本作では、ホームズの優れた観察眼を表現した戦闘システムを用意。敵の弱点をピンポイントで見出すスキルを使うことができ、バトルを速やかに終わらせられる。また周囲の環境を活かすことで、自らの手を汚さずして相手を倒すことも可能とのことだ。
『Sherlock Holmes Chapter One』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS4/Xbox Oneおよび次世代コンソール向けに、2021年発売予定。コンソール版の国内発売については現時点では不明だが、Steamストアなどによると日本語表示に対応するようだ。