インディーゲームサークル「アナパシス」は、『ライアートリック』を2020年夏にリリースすると発表した。対応プラットフォームは、Steam/iOS/Androidなど。最初にSteamでリリースされた後、他のプラットフォームでも配信される予定だ。
『ライアートリック』は、表情を分析して相手の感情を見破る心理学ミステリーADVである。主人公の万目今日助は、とある事情から相手の表情を見破り、その感情が嘘か真実か判別できる能力を持った。姉の万目洋子と2人で万目感情生理研究所を運営しており、能力を生かし、警察への捜査協力や民間からの調査依頼を請け負っている。
本作では、警察署内で起こった爆弾事件の調査へ参加し、相棒の真村あすかと共に、表情の変化を見抜いて事件の真相を探ることになる。また、本作はエピソード形式が採用されており、上記の事件以外にも複数の犯罪ミステリーが描かれているそうだ。
万目今日助は、尋問を通じて変化する容疑者の表情を注視し、嘘と真実を看破していく。具体的には、尋問モード中には容疑者の顔が状況に応じてリアルタイムで変化するので、表情の変化を発見して感情を分析する。その表情が何の感情に基づくものかを判別し、表情の自然さや長さなどを基準に真偽を見極める。
プレイヤーが表情を発見するノーマルモード以外に、自動的に発見してくれるイージーモードも搭載されており、分析に収集することもできるそうだ。変化する表情グラフィックは、各容疑者ごとに固有のグラフィックが用意されているほか、5人のメインキャラクターには動く立ち絵が搭載されている。また、本作は6月9日から開催される「Steamゲームフェスティバル サマーエディション」に参加し、最初の事件が遊べるデモ版を配布予定だという。
本作を開発したアナパシスは、重金やから氏が代表を務める国内のインディーゲームサークルだ。『ライアートリック』の前作にして1話に相当する『嘘発見人【万目今日助】』をPC/iOS/Android向けとして2014年にリリース。『ライアートリック』のパイロット版を2015年に公開した後、フィードバックを元に開発が続けられてきた。長期的に開発されており、前作では1種類のグラフィックで表現されていた表情が、前述のとおりキャラクター固有のものになるなど、演出面の大幅な強化やキャラクターデザインの変更なども行われ、パワーアップした内容に仕上がっているようだ。
また、重金やから氏とグラフィック担当の仲間安方は、両名共に表情へのこだわりが強く、キャラクターの頭蓋骨の形や表情筋の動き方まで話し合って本作の表情が作られているという。『ライアートリック』は、2020年夏にリリース予定。Steamでリリースされた後、iOS/Androidなどでの配信も予定されている。