TwitterユーザーYue氏が、『あつまれ どうぶつの森』についての攻略情報を記載した「究極ともだちハンドブック」なる画像を投稿し、注目を集めている。同氏は8人ほどのチームにて本作の「どうぶつの友好度」について研究している。その研究によって判明した情報が、今回のハンドブックと名付けられた8枚の画像にぎっしり詰められており、情報として有意義かつ正確であるとして海外にて拡散され、TwitterやInstagramで共有されるなど多くの反響を呼んでいる。友好度にかなり切り込んだ情報となっているので、その内容をかいつまんでご紹介したい。なお本稿には、『あつまれ どうぶつの森』の友好度メカニズムについてのネタバレが含まれているので、注意して読み進めてほしい。
まずは友好度の仕組みについて。どうぶつにはそれぞれ友好度なるパラメータが存在しており、コミュニケーションを介して変化していき、仲睦まじくなったり疎遠になったりするという。具体的には、友好度は25から始まり、友好度が上がると、コミュニケーション手段が多彩になっていく。
友好度パラメータは29まではLv1とされている。Lv1の段階では、どうぶつたちがプレイヤーにプレゼントをくれるという。Lv2は30~59で、毎日プレゼントをあげられるようになる。Lv1とLv2は「新しい友達」カテゴリに位置づけられている。Lv3は60~99。ここからが良き友達として認定されるという。Lv3になるとアイテムを売ってくれるようになったり、ニックネームをつけてくれるようになる。Lv4は友好度100~149。ここまでくると、どうぶつたちの口癖を変えられるようになる。そして、ここからは親友扱い。Lv5は150~199で、交わす挨拶を変更することができるようになる。また、額縁に入った写真を得ることもできる。そして最後のLv6は200以上。この段階に到達すると、どうぶつたちが今度は主人公の持ち物を買ってくれるようになるわけだ。
では、これらの友好度はどのように上昇させることができるのか。獲得する方法は、紹介されているだけでさまざまあり、それぞれのポイント数も違う。基本的なものとしては、一日の初めに話しかけると1ポイント(翌日以降など、連続した日数でボーナスを得られるわけではない)。また、会話中にどうぶつたちが売ってほしいと要求したものを売ると1ポイント。体についているノミを獲ってあげると5ポイント。つまり、毎日会話をしているだけで徐々に上がっていく。またノミを獲ってあげるイベントは、どうぶつとぐっと仲良くなるチャンスであるわけだ。そのほか、日常的なプレゼントや誕生日プレゼント、お願いごとをこなすことでもポイントを獲得できる。プレゼントによる友好度の変更は後述する。
一方でポイントが減る行動も存在するという。どうぶつたちが動揺するまで押したり、虫とりあみで叩き続けたりすることは-3ポイントの減点になってしまう。しかしその場合でも、発生した会話中で謝罪を選択すると、一定の確率で失ったポイントが戻ってくる。謝罪によって相手のどうぶつがよろこんだり、いいムードになった場合は、その誠実さで3ポイントのボーナスを得ることができる。時たまプレイヤーが何もしなくとも落ち込んでいる時があり、このタイミングで元気づければ一気に仲良くなれるというわけだ。ちなみに、嫌がらせをすることで引っ越しが早くなるわけではないとも、Yue氏は語っている。仲良しのともだちでも引っ越しを検討するわけでないので、がっかりしないでほしいとも。なお、すべての行動がポイントの増減に関わるわけではないという。手紙を送ること、相手の呼びかけを無視すること、もう話したくないと言われるまで話し続けること、ショベルやオノでどうぶつを叩くことや、おとしあなのタネでどうぶつたちを落とすことは、友好度には影響しないそうだ。
日常的な贈り物によって得られるポイントの差についても、解説されている。プレゼントについては、家具であれば3ポイント。花、虫、魚、虫とりあみ、ジョウロ、釣りざお、お気に入りの音楽(どうぶつたちの家で流れている曲)、傘(カエルの種族にプレゼントした場合は1ポイント)、好みの服をプレゼントすると2ポイント。好みでない服、そのほか前述されていないアイテムは一律1ポイント。また、ゴミやくさったカブを送ると-2ポイントとなってしまう。
どうぶつたちに贈り物をした際、お返しとしてなにかをくれることがある。それらは、こちらが贈ったプレゼントをタヌキ商店で売った際の値段によって変動する。1~249ベルはお返しなし。250~2499ベルの物を贈ると、それぞれ一定の確率でベルもしくはアイテムをくれるという。2500ベル以上のアイテムであれば、必ずアイテムを受け取ることが可能だ。またお返しだけではなく、その時のどうぶつとの友好度に応じてボーナスポイントも上乗せされる。新しい友達の段階であれば1ポイント、良き友達であれば2ポイント、親友であれば3ポイントのボーナスを得ることができる。仲が良ければ良いほど、親しくなりやすいということだ。またどうぶつたちはそれぞれ2種類の服装スタイルがあり、好きな色が2色ある。これらの好みを探ることも、プレゼントをする際には重要になりそうだ。
そのほか、誕生日プレゼントそのものにもランクが存在することや、さまざまなお願いごとをかなえることで対応したイベント内容によって友好度が上昇することも明かされている。英語ではあるものの、詳細については同氏の投稿画像を見るのがいいだろう。
かなり突っ込んだところまで記載された情報であるが、それもそのはず、チームによってみっちり調査および検証されているほか、データマインユーザーに数字などの裏付けをとってもらったのだという。『あつまれ どうぶつの森』は、コミュニケーションゲーム。自然なふれあいの中で仲を深め、距離が近くなっていくのを日々感じることもゲームの趣旨である。友好度はゲーム内では数字などで可視化されておらず、友好度の概念があることすら感じさせないのは、開発陣がそうした自然に仲良くなっていくプロセスを重要視しているからであると予想できる。一方で、こうしたゲーム内のメカニズムが気になる方も多いのではないだろうか。
攻略本の1ページを切り取ったかのようなYue氏らによるハンドブック。『あつまれ どうぶつの森』の攻略本の売れ行きが非常に良いことと(Yahooニュース)、今回のハンドブックが拡散されていることには、ある種の共通点が見出だせるかもしれない。ただし今回のハンドブックは、あくまでユーザーらによる攻略ガイドであるので、出版社が発行する攻略本ほど精度が高いかどうかは不明。参考程度にしておくとよさそうだ。
【UPDATE 2020/5/16 12:20】
Yue氏が日本語版を公開しているようだ。そちらをチェックすると手っ取り早いかもしれない。