『レインボーシックス シージ』マップ内の“不気味に映る子どもの写真”に注目集まる。ドローンを用いたコミカルないたずら
発売から5年の節目を迎えようとしている『レインボーシックス シージ』。リアルタイムに戦況が移り変わる競技性の高いタクティカルFPSとして今なお多くのユーザーを抱え、現在では特徴の異なる21のマップが収録されている。そして今回、その中のとあるマップに存在するオブジェクトを用いたユニークな“いたずら”が、コミュニティ内で話題となっている。
『レインボーシックス シージ』の各マップ内には、あらゆるオブジェクトが存在している。机や椅子といった日用品から車などの乗り物、またサッカーボールやぬいぐるみまで、とにかくその種類は豊富。試合の勝敗にかかわる壁や床などだけでなく、プレイヤーに直接的な影響を与えない、いわゆる小物もマップを彩る存在として大量に配置されているわけだ。『レインボーシックス シージ』のプレイヤーであれば、気には留めなくとも、試合中に必ず目にする存在だと言えるだろう。
一方、これらのオブジェクトをユニークな着眼点を持ってして“活用”しようと試みるプレイヤーも中にはいるようだ。redditユーザーのSnowball-XD氏もそのひとり。同氏は5月13日、『レインボーシックス シージ』のコミュニティ上に変わったプレイ動画を投稿した。スレッドのタイトルは「How to scare your teammates(味方をびっくりさせる方法)」。タイトルからして興味を惹かれるが、動画の内容もインパクト大。冒頭から子どもの顔(実写)が画面いっぱいに映し出されているのだ。一体この子どもの正体は何なのだろうか。
その真相は動画の中盤にて明らかとなる。そう、子どもの顔の正体は、マップ内に配置された実際の写真なのだ。どうやらSnowball-XD氏は、ドローンを用いて子どもの写真に限界まで近づいていたよう。前述のスレッドタイトルから察するに、おそらくSnowball-XD氏は、実写の子どもの顔をドローンのカメラに目いっぱい収めることで、味方を驚かせることができると伝えたいのだろう。ドローンの映像は破壊されない限り、味方全員で共有できる。通常なら索敵に用いられるはずのカメラに突然子どもの顔がでかでかと映されれば、驚くプレイヤーも多そうだ。
ドローンの仕様と実写オブジェクトを組み合わせによる、思いもよらない“いたずら”を打ち出したSnowball-XD氏。前述の投稿には、多くのコミュニティユーザーからコメントが寄せられている。「これはアツい。今度絶対に味方に使う」というものから「シージってホラーゲームだよね」とジョークを交えたコメントまで、Snowball-XD氏が考察したいたずらへの反響は大きい様子。裏を返せば、それだけ多くのユーザーが子どもの顔写真から不気味な印象を受けたのかもしれない。
ちなみにSnowball-XD氏の投稿映像に映る子どもの写真は、銀行マップの2階、証券取引ルームのデスク上に置かれている。筆者も実際に確認したが、被写体の子どもの表情はにこやかで、写真そのものは決して不気味なものではない。むしろ微笑ましささえ感じられる。しかし今回のSnowball-XD氏のように、ドローン越しに見た場合だと突然不気味さを帯びる印象だ。というのも、ドローンの映像はオペレーターの視点よりも画質が荒く、全体的に灰色がかっているため、映るものが若干くすんで見える。その影響もあり、ドローン越しの子どもの顔写真からは、何やら不吉なオーラが発せられているように見えるのだ。今回コミュニティ内でびっくり要素の対象となった背景には、ドローンの画質も大きく絡んでいることだろう。
今回は銀行マップに存在する子どもの写真が話題の的となったが、実写画像が使用される写真やポスターなどのオブジェクトは、ほかのマップにも複数配置されている。いずれのオブジェクトに写る被写体も『レインボーシックス シージ』の開発に携わるものなのか、あるいは開発者の身内なのか、定かではないが、いずれにせよ今回のような形で注目されることは想定していなかったであろう。なお本作においては、来るYEAR5シーズン2のタイトル名が「STEEL WAVE」となることがすでに明かされている。新シーズンでは山荘のリワークなどが予定されており、その中でもまた新たな写真が配置されるのか気になるところだ。